小学館新書<br> フェイクドキュメンタリーの時代―テレビの愉快犯たち

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小学館新書
フェイクドキュメンタリーの時代―テレビの愉快犯たち

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  • サイズ 新書判/ページ数 352p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784098254798
  • NDC分類 699.67
  • Cコード C0276

出版社内容情報

テレビがいつも優しいと思うなよ

「フェイクドキュメンタリー」──嘘(フィクション)を前提にしながら事実(ドキュメンタリー)であるかのように見せるジャンルが支持を集めている。その端緒を遡ると2003年放送の伝説的テレビ番組『放送禁止』に突き当たる。

「分かりやすさ」や「正しさ」が第一義のテレビ界で、なぜフェイクドキュメンタリーの萌芽が生まれたのか。かつて「嘘」は「やらせ」として明確に認識されていたテレビ界で、なぜ平然と嘘を垂れ流すご法度に近い番組を放送できたのか。

万人向けを是とする価値観に抗い、“分かりにくく、正しくない番組”を世に放つ愉快犯たちの闘いに迫った正真正銘のノンフィクション!

巻末には2003年から2024年8月時点までの「フェイクドキュメンタリー(的)テレビ番組年表」を収録。

【編集担当からのおすすめ情報】
〈フェイクドキュメンタリーは今の“つまらない番組”が蔓延る状況下に偶然かつ必然に生まれた強烈なカウンターカルチャーであり、テレビの未来を想像する上では欠かすことのできないジャンルに違いない。〉
(「序章」より抜粋)

ゴールデン帯のテレビ番組表を見ると、大食い、クイズ、歌番組ばかり。そしてどの番組も画面いっぱいにテロップが広がり、けたたましい音のSEで溢れています。生粋のテレビっ子である著者・戸部田誠さんも“つまらない番組”が少なくないと正直に告白します。

そんな中で「フェイクドキュメンタリー」が未だかつてないほどの存在感を示しています。

フェイクドキュメンタリーのブームの源泉をたどると、2003年放送のテレビ番組『放送禁止』に突き当たります。“つまらない番組”だらけのテレビ界から、なぜハイコンテクストで万人向けであるとは言い難いコンテンツが生まれ、ブームを生み出したのでしょうか。

日本で最もテレビを視聴していると言っても過言ではない著者が、膨大な資料と番組制作者への直接取材を元に解き明かした「テレビ・フェイクドキュメンタリー現代史」をぜひご覧ください!

内容説明

「フェイクドキュメンタリー」―嘘(フィクション)を前提にしながら事実(ドキュメンタリー)であるかのように見せるジャンルが支持を集めている。「分かりやすさ」や「正しさ」ばかりが求められる現代世相への反動として解釈されているが、その端緒は2003年放送の伝説的テレビ番組『放送禁止』に遡る。万人向けを是とする価値観に抗い“分かりにくく、正しくない番組”を世に放つ愉快犯たちの闘いに迫るノンフィクション。

目次

序章 テレビとフェイク
第1章 衝撃(現代テレビ・フェイクドキュメンタリーの形を作ったファーストインパクト~『放送禁止』シリーズ(2003~2006、2008、2017))
第2章 拡張(ドキュメンタリーの幻想を破壊する“フェイク”~『森達也の「ドキュメンタリーは嘘をつく」』(2006)
「お笑い」の本懐を守るための“フェイク”~『ぜんぶウソ』(2009)/『とんぱちオードリー』(2014)
ドラマのリアリティラインを上げる“フェイク”~『タイムスクープハンター』(2008、2009~2014)
フェイクドキュメンタリーホラーブームの原点~『日本のこわい夜~特別篇 本当にあった史上最恐ベスト10』(2005))
第3章 特異点(“フェイク”をメジャーシーンに押し上げた本気のイタズラ~『山田孝之』シリーズ(2015、2017)
世間を歓喜させたデタラメでべらぼうな“フェイク”~『TAROMAN岡本太郎式特撮活劇』(2022~2023))
第4章 新時代(最先端の映像表現で生まれた新しくも懐かしい“フェイク”~『CITY LIVES』(2023)
不気味な“フェイク”が「いま」を映し出す~『このテープもってないですか?』(2022))
終章 フェイクの行方(“フェイク”が予見するテレビの未来~『ニッポンおもひで探訪』(2023)
特別対談 『さよならテレビ』〓方宏史×『放送禁止』長江俊和)

著者等紹介

戸部田誠[トベタマコト]
1978年生まれ。ライター。ペンネームは「てれびのスキマ」。テレビ番組に関する取材を行なう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒデキ

41
「テレビはつまらない」 その言葉が、持つ意味をテレビを作っている方たちが 新しい形を模索して企画して作成された手順が、 フェイクドキュメンタリーの形を使った様々な番組なんですね。 視聴者が積極的に楽しもうとしてくれることで成り立つフォーマットであるこの形を「ながら」を前提としているようなテレビで行っていく そこに突破口を作っていった方々のパワーに感嘆の気持ちになりました2024/10/15

こも 旧柏バカ一代

28
やらせでいて、そうでは無いように演じる。それがまた視聴率が取れるらしいとは、、人の見たい物ってそんな物なんだろう。ただ自身には見てられなかった。水曜日どうでしょうみたいなヤツは好きだったが、他のは変に生々しくて消した記憶がある。出演していた芸人たちは今でもこのドラマの演技が活かされるのは、たまに見るテレビで感じる時があったが、テレビって時間の無駄だと思ってる昨今。そう集中してみる物では無いな。2025/01/03

ドッケン

22
そういえば最近流行ってるなと思い読んてみました。ちょっとマニアックすぎた感あります。2025/02/02

緋莢

18
<本書では「主にドキュメンタリー的な手法を用い、そこに意図的な何らかの〝フェイク(設定、人物、物語など)”を 自明のものとして配し、それが作劇場の重要な核のひとつになっている作品」と広く定義したい(加えて、バラエティの 体裁を利用した、いわゆる「フェイクバラエティ」もフェイクドキュメンタリーの一形態と考えたい)> (序章より)この本でも触れられている背筋『近畿地方のある場所について』を昨年読んで以来、フェイクドキュメンタリーに 興味を持ったのですが、ホラー以外にも、こんなにあるんだ!と驚きました(続く2024/11/16

佐倉

18
私事だが自分のホラー番組体験の原点と思っている『日本のこわい夜』が白石作品だったのが明らかになってゾクゾク。『放送禁止』から『ニッポンおもひで探訪』まで、テレビ放送におけるフェイクドキュメンタリーの歴史を探っていく。近年のブームと言っていいホラージャンルはもちろんのこと、長江が禁止以前に手がけたドキュメンタリーや容疑者香取慎吾、オードリーやサンドを起用した『せんぶウソ』、山田孝之が北区赤羽で暮らしたりカンヌを撮ろうとする作品、タローマンなど非主流ながらフェイクの肥沃な土壌を開拓してきた歴史が見えてくる。2024/10/16

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