小学館新書<br> 罪を償うということ―自ら獄死を選んだ無期懲役囚の覚悟

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小学館新書
罪を償うということ―自ら獄死を選んだ無期懲役囚の覚悟

  • 美達 大和【著】
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  • 小学館(2021/04発売)
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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784098253937
  • NDC分類 326.52
  • Cコード C0236

出版社内容情報

2件の殺人を犯した無期懲役囚の獄内ルポ

「被害者には本当に申し訳ないことをしました」「心より反省しています」「今後このような事件を犯さないようにまっとうに生きていくつもです」
これらの言葉は凶悪事件を犯した犯罪者たちの多くが、裁判などでよく口にする言葉だ。心より反省し、更生していく者もいるが、
しかし、このような言葉をどこまで信じていいのか。
2件の殺人事件を犯し、無期懲役囚となり、現在も四半世紀以上を刑務所内で過ごしている著者によれば、
受刑者の多くは「仮釈放」が欲しい、少しでも刑期を短くしたいために反省した「ふり」をしているだけだと言う。
囚人同士の間では、自被害者のせいにして、自分のした行為を正当化するばかりで、強盗殺人犯も連続レイプ犯も薬物中毒者も同様だと。
一方で最近の刑務所内はテレビも映画も観られて、更生施設とは思えないほど緩いとも指摘する。
「罪と罰」とはなんなのか。著者が見た凶悪犯罪者たちの本音と知られざる最新の監獄事情を獄中からルポする衝撃のノンフィクション。



【編集担当からのおすすめ情報】
著者は、仮釈放を固辞して獄死という選択をしました。その理由を「人殺しに贖罪はできない。奪った命を蘇らせることはできないから」と話しています。数年にわたって往復書簡のやりとりをしていますが、丁寧な文章からは2人を殺めた人者とは思えないほど理性的かつ教養の深さを感じます。おそらく犯罪に手を染めなければ一般社会でもひとかどの人物になっていただろうと思います。そんな著者の客観的に見る囚人たちの本音と建て前、そして入った人間にしかわからないLB刑務所(刑期10年以上で犯罪傾向の進んだ受刑者のみが収容される)の生々しい実態をご覧ください。

内容説明

「被害者には本当に申し訳ないことをしました」「心より反省しています」…凶悪事件を起こした犯罪者が裁判などでよく口にする言葉だ。しかし、その言葉をどこまで信じていいのか。少年が犯した残忍な事件で必ず持ち上がる厳罰化と死刑制度にしても効果のほどは当事者にしかわからない。2人の人間を殺め、無期懲役となり、四半世紀以上も服役している著者が見た凶悪犯罪者たちの本音と素顔、そして知られざる最新の「監獄事情」を完全ルポ。驚愕の実態が詳らかにされる。

目次

第1章 LB級刑務所の実態
第2章 受刑者たちは本当に反省しているのか
第3章 死刑は犯罪の抑止力となり得る
第4章 ヤクザと少年犯罪者
第5章 罪と罰
第6章 私の贖罪

著者等紹介

美達大和[ミタツヤマト]
1959年生まれ。無期懲役囚。現在、刑期10年以上で犯罪傾向の進んだ受刑者のみが収容される「LB級刑務所」で服役中。罪状は2件の殺人。2009年、『人を殺すことはどういうことか』(新潮社)を上梓して、注目を浴びる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ココロココ

22
書店で見かけて気になったので購入。以前にこの著書の人を殺すとはどういうことかを読んだことがあったので、馴染みはあった。今回の著書は、塀の中の受刑者たちの様子が生々しく描かれている。正直、塀の中は良い意味で楽園であり、真面目に働いて納税している身からすると、憤りを感じる内容である。出所した受刑者の再犯率は非常に高いものになっているが、出所したら真面目に働いていこうと思っていても、給料をもらってからの1ヶ月をやり過ごせない。それでまた犯罪に手を染める。何か良い方法があれば良いのにと思った。2021/04/21

DEE

11
著者は現役の無期懲役囚。長期刑務所の中で見る服役囚への目はどこまでも厳しい。反省なんてしていないと何度も言い切っている。前に読んだ「プリズン・サークル」は比較的短期とはいえ更生ありきの外部からのルポだったけど、これは真逆で仮釈放を望まないという決断をした人間の内部ルポであり、再犯率の高さなど様々なデータを示しているので説得力もある。なにより視点が違いすぎる。ここに綺麗事はない。刑務所の方が居心地がいいと思う人間が更生するわけないと思うし、被害者の存在があまりにも軽んじられているというのには共感する。2024/02/05

CTC

10
4月の小学館新書新刊。著者は2人を殺害したことによる無期懲役囚。刑期10年以上で犯罪傾向が進行した受刑者が収容される“LB級刑務所”での日々から、そのような受刑者達の本当の反省状況や自身の想いを記すもの。社会で日々の活計に汲々としておれば、たとえ数日だって勾留されたら参ってしまうだろう。しかし彼らは「人間慣れない環境はない」というのである。そもそも娑婆にいても碌なことがない者たちなのだ、毎日テレビが観られ3度の食事には事欠かない生活は「自由ではなくても不自由ではない」といった位置付けになっていく。2021/05/15

海街空

4
無期懲役囚である著者が、実際に同囚と関わった経験から記した書物である。 故に類書がほぼ無く、貴重な体験談及び考察が得られるため非常に有用。 主な論点は ・凶悪犯罪者は自らの罪についてどのような認識なのか? ・反省や後悔はあるのか? これについて美達氏が見解を述べていく構成である。 結論としては、ほとんどの受刑者は更生・反省をしておらず、自らの利益(仮釈放)のみを考えて反省の弁を述べるのが実情だと書かれている。 最終章では著者が過去に犯した罪とその服役後の向き合い方、残りの人生での覚悟が述べられる。2024/01/20

YUSUKE

1
自分も相手によってイライラしたり、ムカつくことは、あるが一線はもちろん超えない。犯罪をする人と何が違うのか、色々と考えさせられる内容であった。確かに自分自身が一番問題なのだが、育つ環境、先天的な状況等犯罪をおこすべくしておこしてしまっている人が多いことに、あらためて気づく。社会とは、を色々考えてしまった。2024/02/21

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