小学館新書<br> 上級国民/下級国民

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小学館新書
上級国民/下級国民

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  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784098253548
  • NDC分類 304
  • Cコード C0236

内容説明

「下級国民」を待ち受けるのは、共同体からも性愛からも排除されるという“残酷な運命”。一方でそれらを独占する少数の「上級国民」たち。ベストセラー『言ってはいけない』の著者があぶり出す、世界レベルで急速に進行する分断の正体。

目次

1 「下級国民」の誕生(平成で起きたこと;令和で起きること)
2 「モテ」と「非モテ」の分断(日本のアンダークラス;「モテ」と「非モテ」の進化論)
3 世界を揺るがす「上級/下級」の分断(リベラル化する世界;「リバタニア」と「ドメスティックス」)
エピローグ 知識社会の終わり

著者等紹介

橘玲[タチバナアキラ]
1959年生まれ。作家。『言ってはいけない 残酷すぎる真実』で2017新書大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

出版社内容情報

やっぱり本当だった。
 いったん「下級国民」に落ちてしまえば、「下級国民」として老い、死んでいくしかない。幸福な人生を手に入れられるのは「上級国民」だけだ──。これが現代日本社会を生きる多くのひとたちの本音だというのです。(まえがきより)

 バブル崩壊後の平成の労働市場が生み落とした多くの「下級国民」たち。彼らを待ち受けるのは、共同体からも性愛からも排除されるという“残酷な運命"。一方でそれらを独占するのは少数の「上級国民」たちだ。

「上級/下級」の分断は、日本ばかりではない。アメリカのトランプ大統領選出、イギリスのブレグジット(EU離脱)、フランスの黄色ベスト(ジレジョーヌ)デモなど、欧米社会を揺るがす出来事はどれも「下級国民」による「上級国民」への抗議行動だ。

「知識社会化・リベラル化・グローバル化」という巨大な潮流のなかで、世界が総体としてはゆたかになり、ひとびとが全体としては幸福になるのとひきかえに、先進国のマジョリティは「上級国民/下級国民」へと分断されていく──。

 ベストセラー『言ってはいけない』シリーズも話題の人気作家・橘玲氏が、世界レベルで現実に進行する分断の正体をあぶり出す。

目次
まえがき

PART1 「下級国民」の誕生

1 平成で起きたこと
・日本のサラリーマンは世界でいちばん会社を憎んでいる
・正社員の割合は変わらなかった?
・女性の非正規が増えた理由
・「雇用破壊」はどこで起きたのか?
・各戸訪問でひきこもりを調査した町
・ひきこもりは100万人ではなく500万人?
・急落したGDP成長率
・生産性の高い工場も閉鎖されている?
・報酬の高い産業から低い産業への移動
・ITへの投資が少ないのではなく、投資の効果がない
・経済低迷の理由は「日本市場に魅力がない」から

2 令和で起きること
・団塊の世代と団塊ジュニアに起きたこと
・中高年ホワイトカラーの失業はわずか5万人
・パラサイト・シングルの“発見"
・不都合なことはすべて若者の責任
・正社員と非正規の「差別」のない国
・世界一高い最低賃金をさらに引き上げるフランス
・「北」と「南」に分断されたイタリア
・守られた“おっさん"の既得権
・「働き方改革」が進みはじめた理由
・令和の最初の20年で起きること
・現役世代1.5人で高齢者1人を支える社会
・確実に来る未来

PART2 「モテ」と「非モテ」の分断

3 日本のアンダークラス
・現代日本社会の8つのグループ
・上流/下流は「学歴格差」
・若い大卒男性の幸福度は低い
・壮年大卒男性は日本社会の中核
・「ほとんどポジティブなもののない」ひとたち
・大阪フリーター調査
・若者が「遊びの世界」に入る理由
・専業主婦願望と早婚傾向
・未婚のまま出産し母子家庭に
・教育の本質は「格差拡大装置」

4 「モテ」と「非モテ」の進化論
・女は男より幸福度が高い
・男は女より「不安定性」が大きい
・男と女では「モテ」の仕組みがちがう
・若い女性の「エロス資本」
・「恋バナ」はなんのためか?
・女性にとっての「最大の脅威」
・「持てる」ことと「モテる」こと
・女性は「階層」を気にしない?
・なぜ女子学生の方が留学するのか?
・現代社会は「事実上の一夫多妻」
・「モテ」と「非モテ」の分裂
・メンズリブとミソジニー
・年収の低い男は結婚できない
・「結婚がつらい」男たち
・「非モテ」のテロリズム
・「大きく黒い犬」という問題
・神と英雄

PART3 世界を揺るがす「上級/下級」の分断

5 リベラル化する世界
・「人口爆発」と「ゆたかさの爆発」
・私の人生は私が自由に選択する
・ヨーロッパにおけるイスラーム問題の本質
・リベラルな社会の能力主義
・リベラルの理想は究極の自己責任
・「政治的に正しい態度(PC)」が必要な理由
・「リスク」を自分で引き受ける
・自己分析と自己コントロール
・ポイ捨てされる人間

6 「リバタニア」と「ドメスティックス」
・知識社会化・リベラル化・グローバル化
・ヒッピーカルチャーの勝利
・「絶望死」する白人たち
・「とてつもないこと」が起きる世界
・「中流崩壊」を予言した経済学者
・クリエイティブクラスの台頭
・勝利と同時に敗北
・「新上流階級」が集まる都市
・「新下流階級」がふきだまる町
・先進国では同じことが起きている
・アメリカ社会の分裂
・「黒人保守派」とは何者か?
・裕福なサイバーリバタリアン
・ヤンキーとエリート
・「ヤフコメ民」はなにに怒っているのか?
・エニウェア族とサムウェア族
・リバタニアとドメスティックス

エピローグ 知識社会の終わり
・ポピュリズムは「知識社会への抵抗運動」
・サイバーリバタリアン「右派」と「左派」
・ベーシックインカムはなぜ破綻するのか?
・お金は分配できても性愛は分配できない
・「技術」と「魔術」が区別できない世界

あとがき