小学館新書<br> 知ってはいけない薬のカラクリ

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小学館新書
知ってはいけない薬のカラクリ

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784098253449
  • NDC分類 499.09
  • Cコード C0247

出版社内容情報

現役医師が明かす”不都合な真実

「あなたのツライ症状にすぐ効く、よく効く」――かぜや花粉症の市販薬のコマーシャルはよく目にするのに、医者が処方する薬のCMがないのはなぜか?

実はその問いこそが、「知ってはいけない薬のカラクリ」のヒントになる。

製薬会社は処方薬について、患者向けにCMを打つのではなく、医者向けのPRや説明会を繰り返す。処方薬を決めるのは患者ではなく、医者だからだ。

そしてそこから、医者と製薬会社の癒着関係が発生する。「2000円の接待弁当」「50万円の講演謝礼」など、患者に見えない場所で、多くの医者は製薬会社から金銭を受け取っているのだ。

本当に医者はあなたのためにその薬を選んでいるのかーーこれまでベールに包まれてきた「白い巨塔の金脈」を、現役の医師がすべてバラす。

副作用のある薬を飲む前に「薬のカラクリ」の一読を。

■内容
・製薬会社は「高級弁当」付き説明会をひらく
・衝撃論文「食事接待が処方を決める」
・薬の値段は適当に決められる
・製薬マネーは薬価の算定委員にも渡る
・医師の副収入は最高額で2900万円
・「処方しないぞ」と寄付金要求
・専門医資格は”資格ビジネス”になっている
ほか

【編集担当からのおすすめ情報】
こんなことまで書いていいのか!? 現役内科医が医者と薬の”不都合な真実”に切り込みます。

●医者は、「製薬会社からもらった弁当」であなたの薬を決めている
●専門医制度は”資格ビジネス”になっている
●製薬会社からあなたの主治医への「謝金」の調べ方 ほか

こうしてあなたは”クスリ漬け”にされている――。

内容説明

「あなたのツライ症状にすぐ効く、よく効く」―かぜや花粉症の市販薬のコマーシャルはよく目にするのに、医者が処方する薬のCMがないのはなぜか?かかりつけの医者は、どんな基準でどのようにあなたの薬を選んでいるのだろうか?副作用のある薬を一服する前に、「薬のカラクリ」の一読を。

目次

第1章 医者は食事接待で処方箋を決める(毒も薬も医者次第;患者が知らない薬のコマーシャル ほか)
第2章 大学教授は製薬会社の“広告塔”である(薬の処方には偏りがある;不利な研究結果は公表されない ほか)
第3章 飲むべきか、飲まざるべきか、それが問題だ(クスリとはリスクである;薬をいつから使い始めたのか ほか)
第4章 「不都合な真実」はデータによって暴かれた(データ主義で医療が変わる;患者が医者をデータで選ぶ時代に ほか)
第5章 あなたの主治医はいくらもらっている?(インターネットで気軽に検索できる;東大と朝日新聞は似ている ほか)

著者等紹介

谷本哲也[タニモトテツヤ]
1972年、石川県生まれ。鳥取県育ち。1997年、九州大学医学部卒業。内科医。探査ジャーナリズムNGO・ワセダクロニクルと医療ガバナンス研究所の共同プロジェクトである、マネーデータベース「製薬会社と医師」に参加。診療業務のほか、『ニューイングランド・ジャーナル(NEJM)』や『ランセット』、『米国医師会雑誌(JAMA)』などでの発表にも取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

C-biscuit

15
新品購入。東洋経済の薬の特集で興味があり読む。普段薬は飲まないが、多額の健康保険料を支払っているので他人事ではない。有事の際の保険だとも思うが、コンビニより多いという調剤薬局を見ても儲かるのがわかる。その薬の処方の判断を行う医者の責任と裁量は大きく、接待を受ける製薬会社の薬になる理由もわかる。そういう意味では医者にはより一層の倫理観を持って欲しい思うが、副業しなければならない人たちも多く、そこに付け入られているのかも知れない。あとは子宮頸がんのワクチンにも触れられていた。マスメディアの役割や影響は大きい。2019/07/23

大先生

14
主に製薬会社と医者の癒着について書かれた本です。約31万人いる医者のうち、3分の1程度の医者は製薬会社から何らかの報酬や支援を受けているそうです。なので、「製薬会社と医師」というサイトで自分の主治医も調べてみては?と。製薬会社と自分の利益を優先して、無駄に高価な薬を処方する医師が結構いるというのが現実だそうですよ…(汗)コロナ対応みてても、医師会っていうのは自分たちの利益最優先なんだなというのは伝わってきましたが…(涙)まあ、無駄に「訴訟しましょう」って弁護士もいるので医師に限った話ではありませんね(汗)2021/06/24

Daisuke Oyamada

11
製薬会社は一般の患者に向け、 処方薬の宣伝を直接行うことは禁じられている。 処方薬は医療用医薬品と呼ばれ、 薬として効き目が強い反面、副作用にも注意。 そのため、医者が診察した上、数ある薬の中から、 どれがいいのか選ぶ必要があるということになっている。 薬を選ぶ役割を医者が果たしている。 製薬会社は患者向けではなく、 医者向けのPRや説明会をする。 そこから医者と製薬会社の・・・ https://190dai.com/2023/06/20/知ってはいけない薬のカラクリ-谷本哲也/2023/06/19

チャー

10
医師である著者が医者と薬の関係を書き綴った本。怪我や病気で病院にかかっときに、医師に薬を処方され治癒を目指すが、薬を提供する製薬会社と医師の関係について、著者らが調べた論文やデータに基づきその実態を明らかにしている。薬の認可の仕組みやどう言った流れで患者に処方されているのかということまで詳しく記されており興味深い。巷ではワクチンの開発が急がれているが、果たしてそれがどういったものなのかは、開発者にもわからない側面がある。薬は本来であれば使わないほうが望ましいという主張は、難しい面もあるが一部確かにと肯く。2020/09/27

パンダ女

7
薬の値段は製薬会社の利益や希少価値などから適当に相場が割り出され決められているらしい。だからべらぼうに高い薬も存在する。テレビコマーシャルなどで病気の危機感を煽られ病院へ行き薬代を払うことで製薬会社は潤っている。それを知ったからって私には何も出来ることはなく、調子悪くなったら受診して、差し出される薬をただ飲み続けるのみである。せめて今後は「これは製薬会社の忖度により医者が選んだ薬で値段も適当である」ということを反芻しながら服用することとしよう。とりあえず、国民皆保険制度は素晴らしいと感じた一冊。2019/08/18

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