出版社内容情報
仕事や友人・家族関係のなかで生じるストレスの多くは、突き詰めれば“対人関係”に行き着く。精神科医の著者が対人関係・セルフコントロールに役立つ心理的技法をコンパクトにまとめた一冊。名著の新書版。
内容説明
日本人は「怒りに甘い文化」を持っており、わけもなく怒りくるう怪獣や、怒声まじりに主張する政治家たちになぜかシンパシーを抱いてしまう。しかし、怒りにまかせたコミュニケーションはストレスの元になるだけ。家族関係、友人関係、仕事上の人間関係などで生じるストレスの多くは、不幸なコミュニケーション=対人関係に行き着く。テレビやラジオで人気の心理学者が、対人関係の難題をスッキリ解決する「心の技法」を解き明かす!名越流の8つのレッスンで生き方が変わる!
目次
1 「心」とは何か
2 人はなぜ怒るのか
3 怒れる人を礼賛する日本人
4 「怒り」の正体を知る
5 「心の基準点」をつくる
6 対人関係をストレスにしない
7 自分自身と対話する
8 「性格分類」を学んでストレス解消!
著者等紹介
名越康文[ナコシヤスフミ]
1960年、奈良県生まれ。近畿大学医学部卒業。精神科医。専優は思春期精神医学、精神療法。相愛大学、高野山大学で客員教授も務める。臨床に携わる一方で、日本テレビ系「シューイチ」などテレビ、ラジオ番組のコメンテーター、映画評論、漫画分析などで幅広く分野で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
k5
57
最近、とても腹の立つことがあったので、kindle unlimited で読んでみました。前半は実体験というよりかは自分の読書体験(ドストエフスキーとかね)に引きつけて納得性高かったんですが、後半の性格分析はひたすらに退屈だったな。結論としては怒っていいのか悪いのかわからないまま。。。2022/06/11
bonbon99
10
怒りに対する対処法や性質について、著者なりの見解で探究している。怒る人は困っている人で、論理的に理解すれば、良いと言っていたが、簡単なことではない。自分に対して、不機嫌な態度を絶えずとってくる人間に対して、どう立ち向かうかは書かれていなかった。ただ、瞑想や性格分類については、かなり詳しく書かれており、役だちそう。怒りを抑える具体的手法は、瞑想以外にはないので、アンガーマネジメントの本でも読むかという気になった。2020/10/26
なまえ
5
怒りのストレスに支配されていたとき、その怒りがどこから来ているのかとか、どのような怒りなのかとか、よく考えたことがなかったと思いました。 怒りにも種類があって、対処の仕方があることや最終章の性格分類はとても面白かったです。2022/05/10
Nobuko
5
旧版から何度も何度も読んでいるのですが…。やはり「怒り」を消すにはかなりの修行が必要です。ただ、性格分類については、深く理解はできていないものの、日常生活で「えっ?!」と思うことに出くわしても、この人はたぶんこのタイプの人だから、今は気にしなくてもいいや。とか、あの人はこのタイプなんかな?とか思ったり。また、自分が依存しすぎているから傷つく(傷つきそうになる)んや。など、相手とがっつり対面してというより、ちょっと俯瞰的に感じられるようになったとは思います。何事も自分から変わらねば!何度読んでも沁みます。2018/07/11
spike
4
怒りを取り去ることが全ての鍵。そうだよなあ、でもそんなことわかってる、と思っていたけれどわかってないこともたくさん。まずは深呼吸から実践かな。2018/07/07