小学館新書<br> 魚が食べられなくなる日

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小学館新書
魚が食べられなくなる日

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  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784098252787
  • NDC分類 662.1
  • Cコード C0295

出版社内容情報

なぜホッケは高くて小さくなったのか?

居酒屋で出てくるホッケ、最近は小さいと思いませんか。小さいどころか、ホッケを置いていない店も増えています。ホッケの漁獲量は、なんと最盛期の9割減。大きな魚を獲り尽くして、いまは成長しきっていない小さいホッケまで獲っている状態なのです。ホッケだけではありません。サバは7割減、クロマグロやウナギはすでに絶滅危惧種です。輸入魚も、世界的和食ブームの影響で、価格が上がっています。このままでは本当に、魚はめったに食べられなくなってしまいます。
日本は世界第6位の広大な排他的経済水域をもつ漁業大国だったはずなのに、なぜこうなってしまったのでしょうか。中国漁船の乱獲? クジラが食べ尽くした? 地球温暖化の影響? いいえ、そうではありません。日本の漁業が抱えている大問題を気鋭の水産学者が解き明かし、日本人がこれからも美味しい魚を食べ続けるにはどうしたらいいかをわかりやすく解説します。

【編集担当からのおすすめ情報】
魚が獲れないのは世界中の課題なのかと思っていたら、日本だけの問題だそうです。なぜ日本だけなのかは、本書で著者が詳しく解説しています。今はまだ輸入魚で補っていますが、日本が広めた世界的和食ブームの影響で魚の値段が高くなり、日本の商社は外国に買い負けているそうです。回転ずしや居酒屋へ行っても魚のメニューが少ない、高い……。そんな日が本当に来ないために、日本の魚の問題を本書で一緒に考えていただければと思います。

勝川 俊雄[カツカワ トシオ]

内容説明

店頭に並ぶ国産の魚が少なくなり、サイズも小さくなっているのにお気づきだろうか。日本の漁獲量は最盛期から6割減、ホッケにいたっては9割減だ。輸入魚も世界的な魚ブームで価格が高くなっている。このままでは日本の食卓に欠かせない魚料理が高嶺の花になる。日本は世界6位の広大な排他的経済水域を持つ漁業大国なのに、なぜこうなってしまったのか。気鋭の水産学者が、乱獲による漁業資源の危機的状況を明らかにし、海外漁業国の成功例も含めて、日本の魚食文化を守るための方策を綴る。

目次

第1章 日本の海から魚が消える
第2章 なぜ日本漁業は衰退したのか
第3章 世界の漁業は成長産業
第4章 破綻する水産政策
第5章 日本漁業再生への道
第6章 魚食文化を守るためにできること

著者等紹介

勝川俊雄[カツカワトシオ]
1972年東京生まれ。東京海洋大学産学・地域連携推進機構准教授。東京大学農学生命科学研究科にて博士号取得。東京大学海洋研究所助教、三重大学生物資源学部准教授を経て現職。専門は水産資源管理と資源解析。また、日本の漁業を持続可能な産業に再生するための活動を積極的に展開する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mura_海竜

91
日本漁業は衰退の一途を辿っている。その原因と必要な戦略は?日本漁業の歴史や海外の事情など踏まえ、本書で提言を行う。「こんなにまで問題を抱えているのか」が第一の実感。仕組みが時代とともに変わっているのに変わらないルール。政策は消費者ではなく生産者のために作られてしまっている。「世界6位のEEZ(排他的経済水域)の広さ」「世界でも類を見ない好漁場の存在」「魚の価値を最大限に引き出す魚食文化」を活かし、再興を願う。2017/02/26

えちぜんや よーた

84
ミクロ経済学でいうところの「共有地の悲劇」に該当する問題。勝川先生は経済学的に最適な管理方法を提案されているけど、まぁでもあれこれとしがらみがあって、なかなか改革は進まないような気はします。2016/09/21

ましゃ

32
日本の漁業システムは江戸時代から変わっていない。早い者勝ちで魚を捕り続けた結果、日本の海の水産資源は減ってしまった…外国は国の政治が主体となり水産資源対策を行なっているのに対して、日本の政治は主導して何も行われていない。漁業は日本の政治と似ている。政治家、官僚(水産庁)、業界団体という三すくみ構造が変わらない漁業の元凶にある。国は間違いを認めない。福祉、雇用も大切だけど人の元となる食の資源を大切にしなくちゃ。本書には漁業への問題提起、再生への道が書かれている。変わらない日本、漁業のままではダメなんだ。2019/07/14

リキヨシオ

30
日本の魚事情は自分が思う以上に深刻。日本の漁業は天然魚が減って漁獲量が下がるごとに漁具や漁法を進化させて新たな乱獲を繰り返した。やがて日本の漁獲量は最盛期と比べて4割以下にまで減り成長してない魚も乱獲されて魚の減少と小型化を招いた。期待される養殖魚もシェアで10%以下。漁業者も平均年齢60歳という高齢化と深刻な後継者不足になり悪循環。漁獲規制が世界の潮流なのに変われない日本の漁業。そもそも人口1億人の日本が人口13億人の国家と漁獲量を競う時点で日本は魚の獲り過ぎで消費者も魚について知らずに求めすぎた…反省2016/09/15

魚京童!

17
頑張ってた。でも間違ってる。間違ってるというか変わらないと思う。壊れるのを笑ってみているしかない。頑張っている人がいる。支えきれないよ。自分のやりたいことのためにやるようになる。だって無理だもん。大きな存在に勝つためには時間がかかる。でも必ず崩れる。崩れた時に一番乗りする必要がある。ここには大きなブルーオーシャンが待っている。それは間違いない。だって、どう考えたって、儲けることができる。持続的にお金が入ってくる。みんな知らないだけ。今の日本の技術はすごい。でも知らない。知らない人に教えるのは詐欺師だけ。2019/09/19

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