短篇七芒星

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短篇七芒星

  • 舞城 王太郎【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 講談社(2022/06発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065280478
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報



舞城 王太郎[マイジョウ オウタロウ]
著・文・その他

内容説明

「人は空想なんかしない。連想するんだ」と雨の日の名探偵。(『奏雨』)。俺はマークスマン。弾は当たる。そして時々消える。(『狙撃』)。「や…ヤブヘバス!」と父が慌てふためき、飛び降りは続く。(『落下』)。積乱雲って呼ばれた女の子。厄介な石にも優しくしたい男の子。(『雷撃』)。俺がお前になって、お前はどこにいったんだよ?(『代替』)。わんわんストーミー・エヴリデイが素敵な散歩を招くまで。(『春嵐』)。妻の海の邪悪な豚が俺の息子をさらいにやってくる。(『縁起』)。

著者等紹介

舞城王太郎[マイジョウオウタロウ]
1973年、福井県生まれ。2001年『煙か土か食い物』で第19回メフィスト賞を受賞しデビュー。03年『阿修羅ガール』で第16回三島由紀夫賞を受賞。近年は小説に留まらず、『バイオーグ・トリニティ』(漫画・大暮維人)の原作、『月夜のグルメ』(漫画・奥西チエ)の原案、トム・ジョーンズ『コールド・スナップ』の翻訳ほか、短編実写映画『BREAK』の脚本、監督、長編アニメ『龍の歯医者』やアニメシリーズ『ID:INVADED』の脚本、短編アニメ『ハンマーヘッド』の原案、脚本、監督などをつとめている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keroppi

72
一作ずつ文字のフォントが違うようにそれぞれに光る七つの短編。連続足切り殺人の謎を解く探偵だったり、飛び降り自殺の亡霊が出るマンションだったり、石に取り憑かれた少年だったり。奇妙な設定なのだが、軽快な文章と展開に妙な快感を覚える。頭の中に想像したことは、新しい世界を創造するのかもねと思ってしまう。2022/08/13

ででんでん

55
胸熱だったり、ただただ酷かったり、切なかったり、怖かったり…。私の好きなマイジョーだった。「淵の王」のような作品、また読みたいなあ、舞城さん。五芒星も、まだ読んではいないけど。2023/01/23

くさてる

35
やっぱ舞城王太郎は唯一無二の存在だな!と思いました。ファンタジーとか奇想とか、奇妙な味とかジャンル分けを飛び越えて、こんな話が存在できるんだもの。で、このクレイジーな物語に、必ずフックのようなものがある。読者である私を突き放さず差し出され、読んでいると自然とつかんでいるようなもの。それがあるから舞城はわたしにとり凡百の不条理作家と一線を画す存在なのだと感じました。どれも好きだけど、やっぱり「縁起」かな。これぞ小説でないと味わえない愉悦です。2023/01/04

ほたる

15
「落下」こういうミステリ展開好き。「雷撃」石に感情移入をした男の子と同級生の女の子のやり取りが最高すぎる青春だった。「春嵐」「嘔吐物を撒き散らして私が兄の彼女さんにうっすら痴漢したってだけの夕方の河川敷にならないで欲しい。」に爆笑した。「縁起」も笑えた。文章が予想の斜め上のほうからぶん殴ってくる感じが良かったです。初の舞城王太郎作品です。2023/06/17

ちょこ

15
舞城王太郎の本読むといつも思うのだが文章は難しくなくむしろ読みやすいよう平易な感じなのに書いてあることはぐっと複雑なんだよね。文章のグルーブ感がたまらなく好き。何をどうしたらこういう物語が出てくるのだろう。いつも同じ感想になってあれだがやっぱりそれこそが舞城王太郎のすごさであり唯一無二なとこだと思うんだよ。2022/10/28

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