小学館新書 “町内会”は義務ですか？―コミュニティーと自由の実践

紙屋 高雪【著】

小学館（2014/10発売）

• サイズ 新書判／ページ数 256p／高さ 18cm
• 商品コード 9784098252077
• NDC分類 318.8
• Cコード C0295

出版社内容情報

吊るし上げられて…町内会長♪

凶悪事件のニュースをきくと、まず
「現場がご近所じゃないかが気になる」私達にとって、
自分の住む地域のコミュニティーは大切…
…でも自身の手間と面倒は極力避けたい…というのが実際ですよね。
そんな建前と本音がシビアな現実になる場が、町内会・自治会です。
団塊ジュニア世代の著者は、町内会長（自治会長）をついひきうけてしまい、その仕組みと実態に驚きつつ、てんてこまいに。
ちょっとした成果に充実感をえたりもしながら、最後は、
”吊るし上げ”にあった末、
一風変わった「ミニマムで楽しくラクな町内会」の創生へと到りました。
体験ルポを通して、歴史や、法的な位置づけ、統計データも踏まえ、
町内会・自治会の今後のあり方を提言します。


【編集担当からのおすすめ情報】
この日本に住む、約1億人が町内会（自治会）の構成員。
あなたもメンバーなのです。実は。
「町内会費○○○円」、「今月の当番」、
「来年あたり○丁目（○棟）の役員に」、
などなど、メンドーな“地域のご近所つきあい”が降ってきていませんか？
…自分の住む地域のコミュニティーは大切…
…でも自身の手間と面倒は極力避けたい…
そんな建前と本音に悩む、すべての大人にオススメの一冊です！

内容説明

地域コミュニティーは大切…でも面倒は極力避けたい…そんな建前と本音が現実になる場が、町内会・自治会。団塊Ｊｒ．世代の著者は町内会長（自治会長）をついひきうけてしまい、その仕組みと実態に驚きつつ、てんてこまいに。ちょっとした成果に充実感をえたりもしたが、最後は“つるしあげ”にあった末、一風変わった「ミニマムで楽しくラクな町内会」の創生へと至った。体験を通し、歴史や、法的な位置づけ、統計データも踏まえ、町内会・自治会の今後のあり方を提言する。

目次

序章　町内会って入らなくてもいいの？
第１章　町内会は必要です！
第２章　町内会は要らない？
第３章　ゆるゆるな新町内会をつくってみた
第４章　町内会は今後どうしたらいい？
終章　親睦だけでもなんとかなる

著者等紹介

紙屋高雪［カミヤコウセツ］
１９７０年愛知県生まれ。京都大学法学部卒。“９時５時”で勤務する夫でありつつ、残業ばりばりフルタイムで働く妻と、小学生の娘、一家三人の家事をほぼ一手にひきうける育児パパ。自らのブログで軽妙な文体にて漫画評論や育児論等の社会時評を綴り、朝日新聞社運営の言説サイト「ＷＥＢＲＯＮＺＡ（ウェブロンザ）」、ニュースサイト「Ｔｈｅ　Ｈｕｆｆｉｎｇｔｏｎ　Ｐｏｓｔ（ハフィントンポスト）」日本版でも転載紹介されるブロガー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ひよこ]

思ってたより統計データなどを多く載せていて、著者の体験部分は少なかったし、著者の体験をそのままどこの町内会･自治会に当てはめられないと思う。それでも、できる範囲だけでいいという考えには大賛成。会長の負担が大きくなっていくと、どんどん跡継ぎを探すのが大変になっていく。そのためにはこれまでのやり方や慣習を改める勇気と実行力が必要、それが大きい課題なのかな。

2015/11/14

[アナクマ]

（p.189）社会関係資本は良いことばかりでなく、不祥事の温床になるケースもあるだろう。（稲葉陽二）◉（p.190）きずな／つながりは実にやっかいです。それ自体がすばらしいわけでも悪いわけでもないのです。（坂上香）

2021/05/14

[壱萬参仟縁]

町内会：防災・防犯・掃除・祭り・見守り・リサイクル(５頁）。加入は義務ではない。 最高裁判決では、町内会は強制加入団体ではなく、脱退は自由（２４頁）。 新しい自治会の原則：会費なし・義務なし・手当なし（１７１頁～）。 不自由で人の足を引っ張るとか、自由がないのなら、義務を外すのが手っ取り早いのかも。 私は世話役を役場職員やそのOBとかがやればよいと思う。

2015/05/20

[プクプク]

自治会は必要だと思っても、役員は避けたい…私の本音だ。著者はひょんなことから会長を引き受けてしまい、そのしくみに驚き、活動するが、吊るし上げにまであう。そのことから、もう少しゆるいボランティア自治会を発案し、活動をはじめる。自治会の役員は、それぞれの生活を犠牲にしない範囲で活動するのはなかなか難しいと思いながら読んだ。

2014/11/20

[おかむら]

つい引き受けてしまった町内会長職。団塊ジュニア世代の著者が感じた様々な疑問葛藤が赤裸々に。言ってることはもっともだけど皆ムダだなあめんどくせーなーとは思ってても変えるのも考えるのもめんどくせーのよねー。ボスたちから吊るし上げをくらうシーンは迫力。でもボスの方の気持も少しわかるわ。俺はあんたと違って学がないから小難しいことはわかんねえ、みたいな。イメージ的には平泉成で←ボス役。主人公は長谷川博己←かっこよすぎ？

2014/11/24