小学館101新書<br> 文豪たちの関東大震災体験記

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小学館101新書
文豪たちの関東大震災体験記

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  • サイズ 新書判/ページ数 253p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784098251759
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0295

出版社内容情報

今こそ読まれるべき貴重な「証言集」

関東大震災直後から、流行作家たちは新聞や雑誌に次々と文章を書きました。芥川龍之介、志賀直哉、ほか36名の文豪たちが見て、感じて、書いた「大都市災害」を、国内外で震災と復興・防災についての講演を続ける、著者が考察していきます。著者の石井正己さんは、国文学者・民俗学者であり、東京学芸大学教授です。
「多くの文章は関東大震災の風化とともに埋もれてしまいました。一方で、震災の状況を詳しく知りたいと思っても、もはや生き証人から話を聞くことは難しくなっています。そうしたことを思えば、震災を生き抜いた作家たちの証言はかけがえのない遺産ではないかと思われます」「個別の体験記だからこそ、記録や統計には見られない人間の真情が表れていると言えましょう。」(はじめに、より抜粋)
90年前の体験記は、被災地周辺で親族を亡くされた方々にとって、当時の様子を今に伝える貴重な記録であり、これからの震災にとって学ぶべき教訓も数多くあります。また、著者・石井正己さんの解説で、文豪たちの真情の吐露が、当時の文壇の人間関係や社会状況と関連づけて読めるのは、この本のもうひとつの楽しみです。

【編集担当からのおすすめ情報】
著者の石井正己さんは、この本の取材をする過程で、親族の中に関東大震災時に被災してなくなった人がいたことを知ったそうです。大正時代から東京に住んでいた方の中には、そのような方が多くいらっしゃるに違いありません。
当時の被災状況を知るすべはありません。文豪たちの体験記を1冊にまとめて読むことができるのは、本書がはじめてです。

内容説明

大正一二年(一九二三)の関東大震災直後から、当時の流行作家たちは新聞社や出版社に依頼されて次々と文章を書きました。ラジオやテレビのなかった時代、切迫した状況の中で書かれた文章は貴重でした。この本は、国内外で震災と復興・防災についての講演を続ける著者が、関東大震災当時リアルタイムで書かれた文章を考察していきます。芥川龍之介、泉鏡花、志賀直哉、谷崎潤一郎、山本有三、野上弥生子ほか三二名の文豪たちが、見た、感じた「大都市災害」から見えてくることとは。

目次

1章 本所・両国・浅草―河竹繁俊・小泉登美・岡栄一郎・中村吉蔵
2章 上野・千駄木・田端―有島生馬・宇野浩二・野上弥生子・芥川龍之介・室生犀星
3章 番町・日比谷・田町―泉鏡花・与謝野晶子・島崎藤村・佐藤春夫・木村荘太・山本有三・田山花袋
4章 横浜・鎌倉・小田原―西川勉・広津和郎・久米正雄・厨川蝶子・北原白秋・谷崎潤一郎
5章 千葉・福井・京都―原阿佐緒・中条(宮本)百合子・志賀直哉・島木赤彦・秋田雨雀
6章 流言蜚語・虐殺―小山内薫・里見〓(とん)・菊池寛・内田魯庵・折口信夫・竹久夢二
7章 復興・防災―杉村楚人冠・寺田寅彦・永井荷風・平塚らいてう・柳田国男

著者等紹介

石井正己[イシイマサミ]
国文学者・民俗学者。1958年、東京生まれ。東京学芸大学教授。国文学・民俗学を現代社会とつなぐために、国内はもとより海外で講演を重ね、新聞・雑誌への寄稿を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

21
花袋の「東京震災記」を読んでみたい。日本人の正の部分負の部分両面が書かれているようだ。デマが元で虐殺が起こったことは知ってはいたが、ここまで浅ましいものだとは思っておらずショックだった。鎌倉に到達した津波も大きいものだったらしい。あらゆる意味で現代に参考にされるべき本だ。2014/02/15

ぺっ君

4
関東大震災に関して著名な文化人が記した文章を集めた文集。被服廠跡地での大量焼死や朝鮮人、社会主義者の受難等の悲劇が情報不足から起きたことを見るにつけ、現代の高度情報化時代に安堵するとともに情報が遮断された有事における行動指針を平時に定める必要性を痛感した。2018/06/15

かわくん

2
筆者の石井氏は遠野市立博物館の館長を務めたことがあり、その時に一度お会いした。従って三陸地域のことも分かっており、随所に東日本大震災についても触れている。本の中では関東大震災を経験した文豪たちがどのように記録しているかを概観している。多くの著述があったことが分かる。今回の震災でも多くの著述が生まれているが、映像や画像、そして個人がネットを通じて記録したものも多い。将来、どのようなアンソロジーが編まれるのだろうかと、ふと考えた。2013/08/22

イボンヌ

1
地震の事が文学に書かれている事を余り知りませんでした。2015/01/20

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