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小学館101新書
「規制」を変えれば電気も足りる―日本をダメにする役所の「バカなルール」総覧

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  • サイズ 新書判/ページ数 190p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784098251124
  • NDC分類 320.4
  • Cコード C0295

出版社内容情報

お役所の作った「変なルール」が国を壊す!

役所・官僚による「規制」が、国民の利益を損ない、企業の成長やビジネスチャンスを妨げていることを、わかりやすく明らかにしていく。
・なぜ日本の電気料金はアメリカの2倍なのか?
・なぜ「余った電力」を一般市民は買えないのか?
・なぜ散髪屋の定休日は地域ごとに一緒なのか?
・なぜ日本のビールをアメリカで買ったほうが安いのか?
・なぜ薬のCMは最後に必ず「ピンポン」と鳴るのか?
・なぜ学校の階段には必ず「踊り場」があるのか?
・なぜ日本の公道で「セグウェイ」が走っていないのか?
・なぜラブホテルに「使われない食堂」ができるのか?
答えは「規制」があるから。様々な業界での、役人たちの手練手管を詳細解説。

これまでの官僚・霞が関批判は「天下り」や「ムダ遣い」「国家I種キャリアの傲慢」に関するものがほとんどだった。しかし、そうした現象が起きる原因、役所の権限の源、となるのは「規制」である。「規制」は非常にわかりづらい悪文で書かれているので、役人の“レトリック”がわからないと、読み解けない。元経産省キャリア官僚の著者が、日本の津々浦々にまで浸透し、この国をダメにする規制の数々に、切り込む。

【編集担当からのおすすめ情報】
本書を読むとわかることは2つ。

1.この国ではお役所の「規制」によって、本当に細かく、いろんなことが決められている。

2.それら「規制」のせいでたくさんの困ったことが起きている。

身の回りの事例から説き起こし、わかりやすく問題点を解説。たくさんの“豆知識”を仕入れながら、「規制」を知り、お役人に騙されない思考を身につけるための、絶好の入門書。

はじめに

第I部 初級編 日常生活に潜む「規制」

第1章 学校のカイダン--なぜ学校の階段には必ず「踊り場」があるのか?
第2章 学校のカイダン2--それでもダメ教師はクビにならない!
第3章 カットできないしがらみ--理髪店がどこも「月曜定休」の理由
第4章 左党のしょっぱい話--なぜ日本のビールをアメリカで買ったほうが安いのか?
第5章 食い物にされる食の安全--「ひやむぎ」と「そうめん」の境目は超厳密だった!
第6章 電気行政の暗闇--なぜ日本の電気料金はアメリカの2倍なのか?

第II部 中級編 ビジネスの邪魔をする「規制」

第7章 アナログな決まり--なぜケイン・コスギはピンチの後にリポビタンDを飲むのか?
第8章 道路の落とし穴--なぜ運転免許は5年で更新しなければならないのか?
第9章 値下げにブレーキ--格安タクシーがデフレなのに値上げを強制されている
第10章 トマる新ビジネス--ラブホテルとビジネスホテルの境界線はどこにある?
第11章 クスリのリスク--なぜ風邪薬はコンビニで買えないのか?
第12章 仕分け会議を仕分けする--結論の半分が「検討する」……蓮舫サン、やる気あったんですか?

第III部 上級編 世の中を支配する「規制」

第13章 選挙に受かって罠に落ちる--投票日前に有名政治家とのツーショットポスターが増える理由
第14章 反古にされる保護--なぜ派遣社員が「電話に出るな」と指示されているのか?
第15章 金利規制が縁の切れ目--借金の上限金利は明治時代から変わっていない
第16章 NOと言えない農家--なぜスーパーの売り場のきゅうりは「真っすぐ」なのか?
最終章 おバカ規制はなぜ作られるのか?--「規制の作り手たち」にまつわる規制

おわりに


原 英史[ハラ エイジ]
著・文・その他

内容説明

「不祥事続きの東京電力との契約なんてもうごめんだ」そう思っても、日本では許されない。実は“余っている電力”はたくさんある。でもそれを国民は買えない…。なぜなら「規制」があるからだ。役所・官僚による「規制」の網は、いたるところに張り巡らされている。子供が通う学校、日々の食卓、何気なく見ているテレビ、そして毎日使う電気―各業界での役人たちの“手練手管”をわかりやすく詳細解説。役所の権限の源となる「規制」はどれも難解だが、役人の“レトリック”を知り尽くす元キャリア官僚の著者が、明解に斬る。

目次

第1部 初級編 日常生活に潜む「規制」(学校のカイダン なぜ学校の階段には必ず「踊り場」があるのか?;学校のカイダン2 それでもダメ教師はクビにならない!;カットできないしがらみ 理髪店がどこも「月曜定休」の理由 ほか)
第2部 中級編 ビジネスの邪魔をする「規制」(アナログな決まり なぜケイン・コスギはピンチの後にリポビタンDを飲むのか?;道路の落とし穴 なぜ運転免許は5年で更新しなければならないのか?;値下げにブレーキ 格安タクシーがデフレなのに値上げを強制されている ほか)
第3部 上級編 世の中を支配する「規制」(選挙に受かって罠に落ちる 投票日前に有名政治家とのツーショットポスターが増える理由;反古にされる保護 なぜ派遣社員が「電話に出るな」と指示されているのか?;金利規制が縁の切れ目 借金の上限金利は明治時代から変わっていない ほか)
おバカ規制はなぜ作られるのか?「規制の作り手たち」にまつわる規制

著者等紹介

原英史[ハラエイジ]
1966年東京都生まれ。東京大学法学部卒、米シカゴ大学ロースクール修了。89年通商産業省(現・経済産業省)入省。大臣官房企画官、中小企業庁制度審議室長などを経て、2007年から安倍・福田内閣で渡辺喜美行政改革担当大臣の補佐官を務める。その後、国家公務員制度改革推進本部事務局勤務ののち、09年7月退官。株式会社「政策工房」を設立し、政策コンサルティング業を営む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

23
タイトルからして電力問題の本っぽいですが、 電力に関わらず、学校、理美容、タクシー、ビール、果ては冷麦にまで「お役所」の規制が及んでいるという話です。その背後にいる既得権益(○○組合)が、必死でロビイングしているという感じです。中には、圧力団体の力が強すぎて、官僚自身が「論理的理由でない」と認めているケースもあった(P179)本書にでてくる国会議員は、カヤの外という感じでした。 なぜなら法律を作れても(かなり制限が課されていますが)、「政令」「省令」で細かい規則を作って運用で、裁量することができるから。 2012/09/28

tolucky1962

11
タイトルの電力は全体の中のほんの一例で、国内の規制全般を問題視している。著者は経産省OB。多くある官僚出身者による行政の問題指摘のひとつ。教育、酒税、交通、医薬、選挙などなど、具体例をたくさん示している。途中、今話題になっている私学設立に関する規制として、「学校法人設立には土地建物所有が条件」→「寄付金集めたい」→「寄付金税制優遇には学校法人が必要」という縦割りによる堂々巡りも紹介。全体を通して、各省庁で決められる省令の影響が大きいこと、既得権を守るためにおかしな規制がはびこっていることをわかり易く指摘。2017/04/15

Kentaro

5
役所や官僚による規制の網は、至るところに張り巡らされており、子供が自由に小学校や中学校を選ぶことができないのも、1000円カットの店に不要な洗髪台が設置されているのも、理容師と美容師が同じお店で働けないのも、全て規制によるものである。 うどんとひやむぎと素麺は原料が同じでも、太さが違うだけで厳密に区分され、違反していれば呼び名を変えなければならない。セグウェイがどんなに便利な乗り物であっても日本の道路交通法では、公道を走ることは出来ない。 馬鹿げた規制はすぐにでも撤廃してもらいたいものである。2018/06/22

sawa

5
★★☆☆☆ 「おバカルール」を笑う面白可笑しい本かと思ったけど、やっぱり新書、それほどユルくはなく。批評、批判せず、ただ笑い飛ばす感じだと思ってたので期待外れ。自分の政治オンチのせいかもしれないけれど。みんながおかしいと思っているのに、昔からある変な決まりがなかなか改善されないって、どんな所にもあると思う。(図)2012/07/11

こーき

3
日本という国はもっとまともな国かと思っていたのだが、これを読むと既得権益にひたすらしがみ付いている輩ばかりで何と情けない国なのかと絶望的な気分になる。しかしこれも国民のレベルの現れだと思って、一人ひとりが意識を変えていく必要があるのだろう。ところで、タイトルについて、趣旨はわかるが、内容はあまり電力と関係ないのだから、もう少し考えた方が良かったような気が。2012/05/15

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