小学館101新書
日本の迷走はいつから始まったのか―近代史からみた日本の弱点

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  • サイズ 新書判/ページ数 319p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784098251070
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C0295

出版社内容情報

日本の未来を考えるこれまでにない近代通史

幕末・維新から現在まで近代日本の歩みを、戦争と平和の問題を中心に据え、グローバルな視座で大局的に描き出す。戦争はなぜ繰り返すのか、何が国家の盛衰を決めるのか?
近代日本の「迷走」と「暴走」、そして現在の「迷走」をもたらした日本の「選択」を見ていくと、世界ルールの転換の認識と対応の遅れが主因だと解ってくる。では、どうすればよいのか!?
日本近代史の大家が「通史」を見ていくことによって未来を考える、これまでにない「日本近代史」。

内容説明

幕末・維新から現在まで近代日本の歩みを、戦争と平和の問題を中心に据え、グローバルな視座で大局的に描き出す。戦争はなぜ繰り返すのか、何が国家の盛衰を決めるのか?近代日本の「迷走」と「暴走」、そして現在の「迷走」をもたらした「選択」を見ていくと、世界ルールの転換の認識と対応の遅れが主因だと解ってくる。では、どうすればよいのか!?日本近代史の大家が「通史」を見ていくことによって未来を考える、これまでにない「日本近代史」。

目次

近代日本の歴史から、どうやって未来を考えるのか
幕末・維新~大日本帝国憲法制定(~一八九三) 国際社会の荒波に船出し、近代国家への道を進む
日清戦争~日英同盟締結(一八九四~一九〇二) 「文明国」をうたって清国に勝利するが、アジア蔑視が迷走の萌芽となる
日露戦争~辛亥革命(一九〇三~一九一一) 日露戦争の経験と教訓を活かせず、過信が迷走へとつながっていく
第一次世界大戦(一九一二~一九二〇) 大戦による世界ルール変更を理解できずに、迷走を繰り返す
ワシントン会議~世界恐慌の発生(一九二一~一九三〇) 協調体制の一員となるが、恐慌への対応から膨張路線に向かう
満洲事変~二・二六事件(一九三一~一九三六) 満洲事変の「成功」により、世界から孤立して戦争への道を進む
日中戦争(一九三七~一九四〇) 中国との戦争の出口が見つからず、迷走から暴走へ向かう
アジア太平洋戦争(一九四一~一九四五) 希望的観測から日米開戦を決断し、破滅への道を暴走する
敗戦・占領~独立回復(一九四五~一九五四) 民主化と非軍事化に取り組むなかで、アメリカ従属の道へ進む
五五年体制(十九五五~十九七二) 経済優先でキャッチアップに成功するが、経済大国となって道を失う
石油ショック~バブル崩壊(十九七三~十九九一) 多極化する世界経済の動きに戦略的対応ができず、迷走を始める
冷戦終結~世界金融危機(十九九二~) 冷戦後の世界ルールの変化に付いていけず、経済危機に迷走を深める
地球規模の問題に、日本はどう取り組むのか?

著者等紹介

小林英夫[コバヤシヒデオ]
早稲田大学アジア太平洋研究センター教授。1943年東京生まれ。東京都立大学大学院博士課程単位取得退学。専攻は日本近現代史、植民地史、アジア経済論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Miyoshi Hirotaka

5
二極化に強く、多極化に弱いのが近現代のわが国の特徴。日英同盟を結んでロシアと戦ったり、米ソ冷戦下で高度経済成長を達成したりしたのが強みの例。ところが、プレイヤーが多くなったり、ルールが変わったりすると迷走するのが弱み。日英同盟解消後の多国間合意に適応できずに国際連盟を脱退したり、冷戦終結後は経済が不調になったりしたのが弱みの例。左翼的な自虐史観やネット右翼の感情論に毒されると歴史の本質を見失う。歴史は人の受け売りではなく、手間を惜しまず、自分で読んで、理解し、考えるものなのだ。それが文明国としての教養。2013/09/12

たぬき

3
いつだって迷走2011/06/12

玉ケ瀬たぬき

1
幕末からリーマンショック後までを切れ味鋭く駆け抜ける、怒濤のような通史。「次々と変わる世界ルール」という説明が、腑に落ちます。そのルールに、必死に着いて行こうとした明治期の外交力から見ると、目を覆いたくなるような時期が多いなぁ…。2016/07/15

Mitsutoshi

1
本のタイトルと内容が一致していない。 この本は明治維新か現在までの歴史をまとめた内容になっているのだが、それを新書1冊で説明するのは難しい。 圧巻なのは、1900から1945年まで、非常によくまとまっております。 1930年ころのテロ・クーデターの時代、「大正デモクラシー」の盛衰等々がどのようにその後の戦争に影響を与えたかが理解できました。 2013/08/16

Hiroki Nishizumi

0
日本近代史の教科書的な本。噛み砕いた内容で読み易い。ただし題名と内容は合ってない。日本の迷走要因、弱点とその対策案を思い描いていたが、その点期待外れだった。2012/03/22

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