出版社内容情報
名画鑑賞の際の基本的な疑問に答える入門書
「なぜ、西洋絵画には裸体が多いのか?」「なぜ、西洋絵画には似たような絵が多いのか?」「なぜ、天使の羽は白いのか?」「頭の上に光の輪が描かれている人たちは何者なのか?」・・・・・・
西洋絵画を見る上で、知っているようで実は知らない事柄、疑問に思っても誰に尋ねたらよいのか、何を調べたらよいのかわからない事柄、既存の刊行物にはまともな説明が載っていない事柄、西洋絵画鑑賞に関わるその種の疑問は意外に多いものです。
本書は、日本人にとってもっともわかりにくい、西洋絵画の大半を占める神話画や宗教画を中心に、西洋絵画を鑑賞する上でのそのような「基本の基本」ともいえる疑問、読者目線からの素朴な疑問に、わかりやすく、しかも、正面からまともに答える入門書です。本書を読めば、初心者はもちろん、経験者にとっても目から鱗が落ちるような、明快な回答が得られます。
中村 麗[ナカムラ ウララ]
著・文・その他
内容説明
「なぜヴィーナスは裸なのか?」「なぜ天使の羽は白いのか?」「頭上に光る輪の描かれた人々は誰なのか?」…。名画鑑賞の際にもっともわかりにくいのは、西洋絵画の大半を占める、神話や宗教を描いた作品です。本書は、名画鑑賞に際しての「基本の基本」ともいえる素朴な疑問、知っているようで実は知らない事柄、何を調べたらよいのかわからない事柄に、わかりやすく答える本です。名画に隠された「仕掛け」と「仕組み」を明らかにし、絵画鑑賞をより豊かで楽しいものにする、「名画の常識」満載。
目次
第1章 なぜヴィーナスは裸なのか?―西洋絵画に「裸体画」が多い理由(裸を誇ったヴィーナス―ボッティチェリ“ヴィーナスの誕生”;裸を恥ずかしがったエヴァ―マザッチョ“楽園追放” ほか)
第2章 なぜ名画は描かれたのか?―西洋絵画における教会の役割(名画が生まれた背景―ボッティチェリ“春(プリマヴェーラ)”
実現した「黄金時代」 ほか)
第3章 なぜ天使の羽は白いのか?―西洋絵画の「約束事」と「目印」(私たちは天使の姿を知らない―フラ・アンジェリコ“受胎告知”;怪物のような天使の姿―ジョットとラファエロ ほか)
第4章 なぜ頭の上に光る輪があるのか?―キリスト教絵画の「仕組み」(頭上に光る輪の謎―ラファエロ“牧場の聖母”;ヨセフを探せ!―「イエスの降誕」 ほか)
第5章 なぜ愛を伝えるのは難しいのか?―寓意画の「仕組み」(ヴィーナスの「目印」―ティツィアーノ“ウルヴィーノのヴィーナス”;見えない「愛」の描き方 ほか)
著者等紹介
中村麗[ナカムラウララ]
東京女子大学文理学部哲学科卒業、哲学・美学専攻。西武美術館、セゾン現代美術館、セゾンアートプログラムの学芸員を歴任。2003年より近畿大学国際人文科学研究所講師等を務めながら、展覧会の企画および美術関係の編集・執筆活動をおこなう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
- 評価
-
Ritzのざっくり本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
カレー好き
シフォン
ミカ
みどるん