出版社内容情報
阿修羅像を守り伝えてきたのはこの寺だった──。
古寺めぐりに最適の、持って歩けるコンパクトな「古寺をゆく」シリーズ誕生!
内容説明
創建1300年の興福寺は、つねに奈良の都とともにある。焼失・再建を繰り返しつつ歴史の荒波を越え、仏教美術の至宝の数々を現在まで守り伝えてきた。奇跡的に兵火を免れた天平の名宝・阿修羅と八部衆、十大弟子像。無著・世親をはじめとする写実的で実在感のある鎌倉の名像―。唯識の教えのもと、天平空間の伽藍復興を掲げて、中金堂の再建をめざす興福寺の「いま」と未来を知る一冊。
目次
1章 興福寺はどんなお寺か
2章 天平の仏たち―国宝館1
3章 平安以降の名宝―国宝館2
4章 中金堂の再建
5章 東金堂と北円堂
6章 法灯のことば―唯識と現代
7章 南円堂の信仰と仏
8章 五重塔と三重塔
9章 名僧物語
10章 四季と行事
11章 周辺散策
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gonta19
3
2010/4/5 Amazonより届く 2010/7/1〜7/2 阿修羅像で有名な興福寺のVisual本。何度も近くに行ったことはあるのだが、実際入ってみたことがない。阿修羅の他にもすばらしい仏像がたくさんある。一度本格的に行ってみよう。2010/07/02
chisa
2
有名な美男子(?)阿修羅像を筆頭に、興福寺の仏像等の写真が数多く掲載されている。阿修羅もいいが、個人的には興福寺では灯篭をかついでいる龍燈鬼立像が好きなのでコラムが掲載されていたのが良かった。(運慶の三男が作ったのか・・・)新書タイプで写真も多いので、興福寺に行く際に持って行くのもいいかもしれない。これを読むと、とにかく奈良に行きたくなる。2013/06/09
ヒカル
1
写真が沢山載っていて初心者に優しい解説もあり、興福寺貫首によるお言葉も良かったです。2010/06/18
やまえつ
1
阿修羅像の印象が強い興福寺を紹介した本。法相宗の協議はともかく、最後の観光案内っぽい寺周辺の解説は、読んでいて奈良に行きたくなった。2009/04/16
ohmi_jin
0
興福寺を語ろうとすると本の分量はいくらあっても足りないが、ガイドブックとしても、お寺の歴史を語るとしても、必要最小限かつビジュアル重視で上手くまとめてある。無著像は生で見ても本で見ても素晴らしい。2013/11/22