出版社内容情報
ファーブルはフランスの昆虫学者・植物学者。教師をしながら昆虫を研究し続け、全10巻の「ファーブル昆虫記」をまとめました。この絵本はファーブルを師と仰ぎ、自らも「日本のファーブル」と称される熊田先生が描きあげたライフワークです。細かい観察眼と繊細なタッチで描きあげる虫たちは、まるで生きているかのように絵本の中で動き回ります。1998年に1巻から4巻を刊行し、この5巻は10年ぶりの作品になります。昆虫、カメムシ、バッタたちが生命のいとなみを見せ、97歳の画家がそのいとなみを読者に問いかけます。「私も虫や花たちと同じ命を生きている」と言う著者の言葉は、説得力があります。
熊田 千佳慕[クマダ チカボ]
イラスト/著・文・その他
内容説明
著者がライフワークとする「ファーブル昆虫記」の絵本化の作品。不思議な生態と、精緻なイラストに心を奪われます。日本の“プチ・ファーブル”と称せられる著者ならではの世界がくりひろげられています。解説も分かり易く書かれていて、大人から幼児まで楽しめます。
著者等紹介
熊田千佳慕[クマダチカボ]
1911年7月21日横浜市中区に生まれる。1934年東京美術学校(現東京芸術大学)卒業。詩人の長兄精華の友人山名文夫氏に師事、グラフィック・デザインの道に進む。1935年名取洋之助主宰のデザイナー写真家集団「日本工房」に入社、写真家土門拳氏らと仕事をする。1950年初めての絵本『みつばちの国のアリス』で装幀賞を受ける。以来、幼児の絵本や雑誌で花や虫の生態画を手がける。1981年『昆虫記』を描いた作品がイタリアのボローニャ国際絵本原画展に入選(1983年も同展に入選)。1989年『KUMADA CHIKABO’S LITTLE WORLD』全7巻を刊行。小学館絵画賞を受賞。1991年横浜文化賞を受賞。1996年11月神奈川県文化賞を受賞。2006年6月目黒区美術館にて『熊田千佳慕店』開催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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