出版社内容情報
美しい色と柔らかい線が織りなす不思議な世界を楽しいストーリー展開で解き明かします。
クレーの絵には、ことばでは説明できない不思議な魅力があります。それは色が美しいから?それともやわらかい線がいいから?クレーの魅力の謎を、色と線の主役あらそいの物語で楽しく解いていく、画期的な画集絵本。
内容説明
色と線のふしぎな合唱。天使の画家クレーの、ひびきあう世界にせまろう!鑑賞する名画から体験する名画へ。名画と遊ぶ絵本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
99
【小学館あーとぶっく】シリーズ。1879年、スイスのベルン近郊で音楽家の両親の間に生まれたパウル・クレー。自身もバイオリン奏者として優れた腕前を持っていた彼は、音楽のように目に見えないものを表現する事をテーマに掲げ抽象絵画に向かっていった。線と色が奏でるハーモニー。実は抽象画ってあまり楽しめないのだけど、クレーは別格。晩年の作品に現れるようになった天使の表情は穏やかで、少し悲しげ。1997年2月初版。2016/05/07
kinkin
94
パウル・クレーについて作品と解説。児童書なので難解な言葉は一切なし。クレーという画家について知ったのはかなり前。何冊か本も読んだけれどこの本で知った作品もあった。「フィレンツェのヴィラ」は絵の具を何層も重ねて引っ掻いた作品。町並みが描いてあるということだ。この本の中で一番気に入った。図書館本2022/02/15
しろくま
18
クレーについて、私自身詳しいことはよくわかりません(^^;クレーの両親は共に音楽家で、クレー自身も音楽家になるか画家になるか悩んだそう。とくに「音楽のような目に見えないものを見えるようにする」絵画をテーマにしていたようです。抽象絵画の先駆者的存在なのかな。彼のことを詳しく知りたい気持ちになりました2018/11/10
メタボン
18
☆☆☆★ クレーの独特な線描と色彩が好き。眺めているだけで心に灯がともる。2017/03/12
くらげ@
7
(☆☆☆)クレーはどこかで見たことあるかも?(おそらく美術の資料集か?)程度でした。どうしてこの絵の構造が頭に浮かぶのか・・・。不思議。2014/04/17