出版社内容情報
ゴッホの激しい感情がたくさんのうずまきとなって糸杉やひまわりに現れた。
「ひらめき美術館」は、「こんな美術館があったらいいな」と誰もが思う、本で楽しむ夢の美術館です。「ひらめき美術館」は、「展示室」「みんなが参加する部屋」「みんなの展覧会」という30の部屋からなります。「展示室」は、「絵とか彫刻ってこんなに気楽に、楽しく見ればいいんだ」と思ってしまう文章と解説で、世界の傑作を鑑賞することができる部屋です。ダ・ヴィンチの傑作「モナ・リザ」にはじまり、ゴッホ、、ゴーガン、モネ、ルノワール、ピカソ、ダリ、ミロ、ウォーホールの傑作、そして、「ミロのヴィーナス」、ボッチョーニの彫刻にいたるまで、アトランダムにバラエティに富んだ作品を楽しめます。「みんなが参加する部屋」は、みなさんが自分で描いてみたり、想像してみたりする部屋です。ピカソになったつもりで家族や友達の顔の絵を描いたり、「ミロのヴィーナス」の腕を想像して描いてみたりします。「みんなの展覧会」の部屋は、小学校の子どもたちが描いたり、想像したりしてできた作品を発表している部屋です。「同じ絵を見ても、見る人によって感じ方がこんなにもちがうんだ」ということがよーくわかります。大人にも子どもにも大好評の「朝日小学生新聞」の連載が、ついに本にな
内容説明
鑑賞する名画から体験する名画へ。絵画との新しいコミュニケーションが生まれる画集絵本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
101
『小学館あーとぶっく』第1弾。このシリーズは画家の生涯と代表作を30頁の絵本で紹介しています。作家ごとにスタイルや印象に基づいたサブテーマを設けていて、子どもに分かりやすく編集されていると思います。ゴッホの場合は『うずまきぐるぐる』。確かに空や光、人物画の背景にはゴッホ的なうずまきが描かれていますね。『星月夜』『種まく人』『糸杉のある道』『夜のカフェ』などが代表例。この手法が使われていない『ひまわり』は、結局は袂を分かってしまう友・ゴーガンを待ちわびる心情を想像しながら解説しています。1993年7月初版。2016/05/01
♪みどりpiyopiyo♪
58
うずまきぐるぐるぐーるぐる。ゴッホの絵はぐるぐるです。なんて分かりやすく的確な表現なの♪ ゴッホの色んな気持ちが現れた、渦を巻く独特のタッチに注目した絵本です。なるほど〜♪ ■星や月がぐるぐるしてるの なんだか好きだなぁ。麦畑や道が揺らぐのも。■巻末にはゴッホの生涯が簡単に紹介されています。心優しい純粋な人だったんだなぁ。ちょっと親しみを憶えました。装丁も楽しい♪ 塗り絵もあるよ☆ ■あのぐるぐる渦巻きは、ゴッホの気持ちだったのか♪ ゴッホの絵がまた少し好きになりました ( ' ᵕ ' ) (1993年)2017/10/29
ふう
39
先日テレビで棟方志功について取り上げていました。彼が最も影響を受けた画家はゴッホだったと、自ら語っていたそうです。わたしもゴッホの絵が好きです。この絵本は、ゴッホの絵の特徴を鮮やかな色彩と『ぐるぐる』といった表現方法で紹介しています。同じ『ぐるぐる』でも絵によって意味が違うと。全体しか見ていなかったので 、そういう観方もあるのかと感心しました。ゴッホの生涯も紹介されていて、ゴッホの苦悩に、川上未映子さんの「わたしはゴッホに言うたりたい」ではありませんが、こみ上げてくるものがありました。2013/08/14
恭子
34
この中では『夜のカフェ・テラス』がいちばん好き!2013/09/01
drago @夏バテ警戒中。
28
スーラの次に好きな画家・ゴッホ。こちらも点描チックな作品が多い。 「夜のカフェテラス」が特に好き。 ■スーラもゴッホも、30代で亡くなっている。もったいない。 ☆☆☆★2016/08/27