猫と悪魔

猫と悪魔

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

130
ジェイムズ・ジョイス作、丸谷才一訳、ジェラルド・ローズ画。なかなかに豪華な布陣だ。巻末に大澤正佳の解説が付されているが、ジョイスの言語感覚と共にイギリスの諺や慣習に通じていないと面白さが十分には伝わらない。また、丸谷才一の訳文は絵本にもかかわらず旧仮名遣いなのだ。これも珍しい。「あとがき」に訳者の弁が語られているが、私にはあまり説得力のあるものとは思えなかった。絵は好みによるので何とも言えないが、これもまた普通というか、とりわけて感心するものでもなかった。読者層も想像しにくい。こんな絵本もあっていいかな。2014/02/03

KAZOO

51
ジェイムズ・ジョイスの作品を丸谷才一さんが訳したもので、表紙の絵を見る限りは子供世の童話なのですが、丸谷さん独特の考えがあって旧仮名遣いで訳されています。絵もカラフルなものと単色のものとが混在しており若干シュールな感じもします。これは大人用の童話でしょうね。子供には大人が話しをわかりやすく噛み砕いて話していく必要がありそうです。2015/04/16

スプーン

24
悪と欲を追い払うことに成功した市民に拍手!2021/11/25

ベーグルグル (感想、本登録のみ)

20
海外物が苦手なので、作者の事も存じ上げなかったし、これも私はよく分からなかった。2014/09/10

seacalf

15
とあるアイルランド本で紹介されているのを見るまで、あのジェイムズ・ジョイスが孫の為に一編だけ童話を残していたなんて知らなかった。それがこの絵本。スイスの「悪魔の橋」という民間伝承を元にしているそうだ。解説を読む限り、ジョイスならではのこだわりが随所にあるようだが、特に気にせずパラパラと読むのが楽しい。異常なほど雷と犬が嫌いだったジョイスが、モチーフを犬から猫に変えているというのも面白い。丸谷さんの歴史的仮名遣いに対しての考えには反対しないが、ちょっと読みにくいかな。2017/04/26

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