出版社内容情報
気まぐれなお姫さまの“とくべつ”な物語
昔々、あるところにとても美しくて気まぐれなお姫さまがいました。何でも特別でなくては嫌というわがままさです。ある日、妖精たちの怒りをかい、呪いをかけられてしまいました。その呪いを解く鍵が“とくべつ”な猫にあると聞き、“とくべつ”な猫をさがして回ることにしました。そして、そこら中から猫をさらってきたので城の中は猫だらけ。お姫さまの城には、百足やらトカゲの召使いがいて、猫の世話をしています。お姫さまにとって“とくべつ”な猫は、見つかるのでしょうか?
【編集担当からのおすすめ情報】
『オン・ザ・ライン』で昨年、課題図書になった朽木祥さんの新作です。「書く作品、書く作品、読者を裏切らず、心の奥まで響く」と評され、朽木さんの作品を心待ちにしている読者が数多くいます。ファンタジー、広島、YA……と、その作風は、固定のイメージを持たないのが、魅力といえるでしょう。本作品は、初めての物語絵本です。朽木ファンタジーの世界を、こみねゆらさんが可憐な絵で表現しました。物語は、ファンタジーではありますが、「自分にとって特別なこと」とは何なのかという普遍的テーマが主題となっています。
ねこがたくさん出てくる物語として、ツイッタ―で愛猫の写真を募集したところ、たくさんの応募がありました。送った人には、それと分かるようにすべて描き込まれています。乞うご期待!!
朽木 祥[クツキ ショウ]
著・文・その他
こみね ゆら[コミネ ユラ]
イラスト
内容説明
むかし、むかし、ある国に、それは美しくて、気まぐれなお姫さまがいました。お姫さまは、着るものから食べるものまで、なんでも“とくべつ”でなければならないと思っていました。ところがある日、お姫さまはお城を守る妖精たちをおこらせてしまいます。すっかりはらをたてた妖精たちは、お姫さまにいちばん恐ろしい魔法をかけてしまいました―。どうしたら、魔法をとくことができるのでしょうか?そのかぎは、お姫さまにとっての本当の“とくべつ”でした。朽木ファンタジーとこみねゆらの待望のコラボレーション!!!自分を見つめるファンタジー。
著者等紹介
朽木祥[クズキショウ]
1957年広島市生まれ。被爆二世。上智大学大学院博士前期課程修了。2006年『かはたれ』(福音館書店)で第35回児童文芸新人賞、第39回日本児童文学者協会新人賞ほか受賞。2009年『彼岸花はきつねのかんざし』(学習研究社)で第33回日本児童文芸家協会賞受賞。2010年『風の靴』(講談社)で第57回産経児童出版文化賞大賞を受賞。『オン・ザ・ライン』(小学館)は、2012年度の青少年読書感想文全国コンクール高校の部の課題図書に
こみねゆら[コミネユラ]
1956年熊本県生まれ。東京芸術大学絵画科、同大学院修了。フランス政府給費留学生として、フランスに留学。絵本、人形の仕事を始める。帰国後、フランスと日本の絵本や挿し絵の仕事を手がける。『さくら子のたんじょう日』(童心社)『ともだちできたよ』(文研出版)で日本絵本賞を受賞。人形の制作も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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