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花びら姫とねこ魔女

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  • サイズ B5判/ページ数 80p/高さ 27cm
  • 商品コード 9784097265238
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8771

出版社内容情報

気まぐれなお姫さまの“とくべつ”な物語

昔々、あるところにとても美しくて気まぐれなお姫さまがいました。何でも特別でなくては嫌というわがままさです。ある日、妖精たちの怒りをかい、呪いをかけられてしまいました。その呪いを解く鍵が“とくべつ”な猫にあると聞き、“とくべつ”な猫をさがして回ることにしました。そして、そこら中から猫をさらってきたので城の中は猫だらけ。お姫さまの城には、百足やらトカゲの召使いがいて、猫の世話をしています。お姫さまにとって“とくべつ”な猫は、見つかるのでしょうか?

【編集担当からのおすすめ情報】
『オン・ザ・ライン』で昨年、課題図書になった朽木祥さんの新作です。「書く作品、書く作品、読者を裏切らず、心の奥まで響く」と評され、朽木さんの作品を心待ちにしている読者が数多くいます。ファンタジー、広島、YA……と、その作風は、固定のイメージを持たないのが、魅力といえるでしょう。本作品は、初めての物語絵本です。朽木ファンタジーの世界を、こみねゆらさんが可憐な絵で表現しました。物語は、ファンタジーではありますが、「自分にとって特別なこと」とは何なのかという普遍的テーマが主題となっています。
ねこがたくさん出てくる物語として、ツイッタ―で愛猫の写真を募集したところ、たくさんの応募がありました。送った人には、それと分かるようにすべて描き込まれています。乞うご期待!!

朽木 祥[クツキ ショウ]
著・文・その他

こみね ゆら[コミネ ユラ]
イラスト

内容説明

むかし、むかし、ある国に、それは美しくて、気まぐれなお姫さまがいました。お姫さまは、着るものから食べるものまで、なんでも“とくべつ”でなければならないと思っていました。ところがある日、お姫さまはお城を守る妖精たちをおこらせてしまいます。すっかりはらをたてた妖精たちは、お姫さまにいちばん恐ろしい魔法をかけてしまいました―。どうしたら、魔法をとくことができるのでしょうか?そのかぎは、お姫さまにとっての本当の“とくべつ”でした。朽木ファンタジーとこみねゆらの待望のコラボレーション!!!自分を見つめるファンタジー。

著者等紹介

朽木祥[クズキショウ]
1957年広島市生まれ。被爆二世。上智大学大学院博士前期課程修了。2006年『かはたれ』(福音館書店)で第35回児童文芸新人賞、第39回日本児童文学者協会新人賞ほか受賞。2009年『彼岸花はきつねのかんざし』(学習研究社)で第33回日本児童文芸家協会賞受賞。2010年『風の靴』(講談社)で第57回産経児童出版文化賞大賞を受賞。『オン・ザ・ライン』(小学館)は、2012年度の青少年読書感想文全国コンクール高校の部の課題図書に

こみねゆら[コミネユラ]
1956年熊本県生まれ。東京芸術大学絵画科、同大学院修了。フランス政府給費留学生として、フランスに留学。絵本、人形の仕事を始める。帰国後、フランスと日本の絵本や挿し絵の仕事を手がける。『さくら子のたんじょう日』(童心社)『ともだちできたよ』(文研出版)で日本絵本賞を受賞。人形の制作も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ままこ

96
気まぐれで“ありきたり”が大嫌いな美しい花びら姫。年に一度のお祭りの日に妖精を怒らせてしまい魔法で醜い姿にされてしまう。魔法を解くには「特別な猫」を見つけること。色んな手段を使い八十八匹猫を集めるが“特別”はなかなか見つからずますます意固地に…。トカゲとムカデの召使やカエルの商人がシュール(笑)こみねゆらさんのモダンファンタジックな絵が朽木祥さんのお話に合っていて素敵。お互いが、大切だと思える相手がいると幸せな気持ちになれるよね。エピローグが微笑ましい。2020/10/06

かりさ

89
なんと可愛らしいこみねゆらさんのお姫様とにゃんこさんたち。何でもとくべつでなければ気の済まない気まぐれなお姫さま、花びら姫。年に一度のお祭りの日の夜、花びら姫は妖精の怒りをかい、恐ろしい魔法にかけられてしまいます。本当にとくべつなこととは何なのか。我が身を振り返り身を持って知り、初めて自らの愚かさに気がつくのでしょう。優しく紡がれる朽木さんのお話と幻想的で美しいこみねさんの絵が素敵でうっとり。ほどよくメープルシロップがしみ込んだバターミルクのパンケーキがとても美味しそうで、その場面を何度も読み返しました。2016/03/21

モリー

76
「特別」ってどういうことでしょう。誰もが「特別」だと思うもののことでしょうか。キラキラと輝くものや世にも珍しいものが、価値のある特別なものでしょうか。いいえ、そうではありませんよね。誰かを大切に思う気持ちほど「特別」で大切なものはありません。こみねゆらさんの可愛らしい表紙の絵は、男の子にとっては手を伸ばしづらいことでしょう。まして、おじさん世代の私なんて、貸出カウンターで裏表紙を上にして借りてきましたからね。そんな苦難を乗り越えてでも読んで良かったと思える本でした。2021/03/07

ゆみねこ

71
とてもキレイな花びら姫は、我がまま過ぎて妖精に懲らしめられて醜い老婆になってしまう。どうしたら、魔法が解けて元の姿に戻れるのか?何が大切で特別なのか、花びら姫は気付くことが出来て良かったね。2016/11/16

浅葱@

69
綺麗なドレスの可愛いいお姫さまは冷たい人なのでした。誰の気持ちも大変さも思いやれず、自分にとっての特別ばかりが大事。ありきたりは嫌なのです。妖精のパンケーキをすっかり食べた罰で醜い老婆になる魔法をかけられてしまったから大変。魔法を解く鍵は、特別な猫。ねこ魔女になってしまったお姫さまはまた命令ばかり。転機は何処に?人であれ猫であれ、相手を思う気持ちの強さはあたたかさでもあるのですね。そして大切な相手に気づくこと。表面ではなく、心映えなんだなぁ。最後のクリスマスのシーンはあたたか。寓話のような絵本でした。2014/06/15

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