出版社内容情報
ケニアのある病院。そこには、母親からHIVエイズに感染してしまった子どもたちがいました。その子どもたちの「たいせつなもの」は?・・・。子どもたちの「たいせつなもの」で世界にふれる写真絵本、第4弾です。
内容説明
…子どもたちのほとんどは、HIVに感染しているお母さんから生まれており、赤ちゃんのころから感染してしまっていた。また、すでにご両親がともにエイズを発症して、死亡してしまっている子どもたちも、たくさんいた…。
著者等紹介
山本敏晴[ヤマモトトシハル]
1965年生まれ。宮城県仙台市出身。医師・医学博士・写真家・国際協力師。1978年、南アフリカにて人種差別問題に衝撃を受ける。中学校の頃から数十か国を撮影。1990年医師免許取得。1996年医学博士取得。2000年より数々の国際協力団体に所属、アフリカや中東で医療援助活動を行う。2003年より2年間、国境なき医師団・日本理事。2004年、東京都庁からNPO法人の認証を受け、「宇宙船地球号」を創設(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
69
重いテーマです。 ケニアにはアフリカ最大のスラム、Kibera slum もある2021/11/15
たまきら
40
ポートレイト写真がちょっと面白くて、美しい瞳にはっきりと焦点を合わせ、他の部分は少しぼかしたりしてるんです。それが妙に「命のうつろい」を感じさせて…。貧困が大人を疲弊させている中、子どもたちの目がキラキラしているのが嬉しいです。毎日を楽しむことのありがたさを思いました。読み友さんの感想を読んで。2023/04/24
ヒラP@ehon.gohon
21
かつて世界中に拡がったエイズウイルスへの恐怖は、クスリの開発と、感染予防対策への理解によって、地域的な問題に置きかわって行ったように思います。 コロナウイルスの猛威によって、エイズウイルスへの意識も薄らいだようにも思います。 でも、アフリカのケニアでは、今だにエイズとともに生きる子どもたちがいることを知って、その原因が貧困によるということに、改めて考える必要性を感じました。2023/04/16
しーまま
7
考えさせられます。2014/09/29
くみ
3
兵庫県神戸市の『3Lmiel』さんの活動の中の、ケニアの会で手にしました。病院に通うことがどれだけ大切か。薬が必要か。日本が恵まれすぎていて、その重要さを考えさせられる本でした。 ちなみに時代が流れて、おそらく日本ではエイズの罹患率は少ないですよね。国際社会で、もし罹患したとしても、とにかく受診をして治療を行えれば、今は薬の研究も進んでいるんですよ。いくつも服用する必要があった薬が、1粒で済む。進歩している世界です。伝えてくださる、研究して進歩させた方々に対して敬意を感じました。 2025/07/20