内容説明
なんてことないちっぽけなえんぴつがあるひむくっとおきあがり、しゅるしゅるしゅるっとなにかかきはじめた。いろんなものをつぎつぎかいて、せかいがどんどんひろがったんだ。そこで、なにがおきたかというとね…。
著者等紹介
アルバーグ,アラン[アルバーグ,アラン][Ahlberg,Allan]
1938年に英国のクロイドンに生まれる。郵便配達、墓掘り、教師など様々な職業についた後、念願の作家となり、妻の画家ジャネットが絵をつけた子どもの本を次々に作り始める。1978年の『もものきなしのきプラムのき』(評論社)と1986年の『ゆかいなゆうびんやさん』(文化出版局)でケイト・グリーナウェイ賞を2度受賞
イングマン,ブルース[イングマン,ブルース][Ingman,Bruce]
英国のリバプールに生まれ、王立芸術専科大学を卒業後、イラストレーターとして雑誌ヴォーグやサンデー・タイムズ紙に作品を発表する。1995年に初めて作った子どものための絵本『マーサのいぬまに』(小学館)が評判となり、マザーグース賞とビクトリア&アルバート美術館イラストレーション賞を受賞する。ロンドン在住
福本友美子[フクモトユミコ]
慶應義塾学卒業後、公共図書館勤務を経て、現在は児童書の研究、評論、翻訳、書誌作成などをする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いろ
19
図書館で珍しく8歳男児「これ面白いよ!」自ら貸出希望した絵本。鉛筆が次々に色々描いて,頼まれるまま描いたものの名前も付け,絵の具も描き,色つき世界が広がるが…というお話。どうなるの!?ワクワク読み進めてしまう楽しい展開。消しゴムから皆逃げるんだけど,おじさんエプロンの下は裸!?とか,何故ニンジン4人組!? と,ツッコみたくなる絵も混じっているのが,母(私)のツボw 時々消しカスが妙にリアルで,毎回手で払いそうになったり。卵に手足描くから逃げるんだよw 蟻も楽しい♪ 表情の描き方が海外絵本だな~という印象。2016/10/21
gtn
16
えんぴつくんは神。だが、神が正しいかどうかは分からない。2022/10/03
しぃ
15
鉛筆が主役を張るお話は多々あれど、これは何だかスケールが大きい。一本の鉛筆が世界をどんどん創っていき、彩るための筆を生み出し、登場人物、風景までを創り出す。そこからの展開が読めなくて、そうなるのか!という感じでした。よくできたお話だなと思います。2016/04/20
いっちゃん
12
楽しいし、飽きないように考える場面もある。色をつける為に?って聞いてるのに、カレー?やって。ちゃんときいてた?2016/02/23
遠い日
12
一本の鉛筆から始まる物語。一本の鉛筆が世界を創っていく。描けないものはないのだ。楽しい世界も、けしごむの出現で一変するところにスリルがある。次々出てくる楽しいものや人や時間。もうひとつの世界が出来上がっていくわくわくする気持ち。スケールは異なるものの『はろるどとむらさきのくれよん』とも共通する世界観だ。2014/08/06
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