出版社内容情報
感染症の仕組みを知って流行を防ごう!
新型コロナウイルスによって、わたしたちの生活は一変してしまいました。
外出を制限されたり、医療崩壊という状況にまで追い込まれているところもあります。
昔から、人間は病気の集団感染に苦しめられてきました。
現在、それは3種類の病原微生物による感染症だと分かり、予防接種や抗生物質を用いて対処・治療できるようになりましたが、科学がすすんでも、全ての病気を撲滅することはできません。
今また我々は、未知の病原微生物「新型コロナウイルス」に苦しめられ、手をこまねいている状態です。
こんな時だからこそ、感染症について正しい知識を持たねばなりません。
本書は、子どもたちに感染症について詳しく知ってもらいたいという目的で編集されています。
手洗いが感染症を防ぐのはなぜか、ネズミなどの媒体が感染症が広げていくのはなぜか。
感染症の原因である病原微生物とはどんなものかなど、イラストを用いて解説していますので、楽しみながら無理なく学べます。
絵本の装丁なので低学年向けのようですが、内容的には細菌学など高度なものも含まれ、大人でも充分に楽しめます。
この時代だからこそおすすめしたい1冊です。
【編集担当からのおすすめ情報】
第一次世界大戦中、死因で一番多かったのはなにか。
爆弾や銃で亡くなった人もたくさんいましたが、一番人間を殺したのは、インフルエンザウイルスでした。
今ではワクチンや予防接種のおかげで、死に直結する病という印象は薄くなりましたが、それでも致死率の高い、油断してはならない病気です。
2021年1月中旬のデータでは、新型コロナウイルスの罹患者が世界中で9500万人、死者が203万人に達し相変わらず猛威を振るっています。
感染症は、まだまだ人類の敵なのです。
医学が発達していない時代は、どうだったのでしょうか?
我々の祖先は手探りで研究し、治療法や予防法を見つけ出してきました。
牛糞を体に塗ったり、静脈から血を抜いたり、あり得ないことを大まじめにやっていましたが、誰もが必死だったのです。
そしてついに、いくつかの感染症は治療薬を見つけ出ことができ、天然痘にいたっては根絶することまでできました。
本書は、わずか48ページの絵本ですが、そんな苦悩の歴史を学びとることができ、人類の英知の偉大さに感動を覚えさせてくれます。
感染症の予防で必要なものは、なにより正しい知識です。
本書はそれらを子ども向けにイラストを用いてやさしく解説していますので、楽しみながら理解することができます。
たった48ページの絵本だと思って読んでいると、情報量の多さにきっと圧倒されることでしょう。
ですが、子どもでも分かるように工夫されていますから、
内容説明
病気の原因であるウイルス、細菌たちをまき散らす汚らわしい有害生物が、こっそりあかす感染症のヒミツ。身の毛のよだつ話かもしれないけれど、細菌とたたかうための知恵をキミに授けてくれるよ!黒死病(腺ペスト)や新型コロナウイルスなど史上最悪の感染症について知ろう。偉大な科学的発見を成しとげ治療法を編み出した人たちについて学ぼう。細菌たちとたたかい続ける科学者、病気と取り組む最先端の医療現場の様子を見てみよう。
目次
細菌ラボ(研究所)にようこそ!感染症の原因を探る
顕微鏡でのぞくと…近くで見る細菌たちのすがた
病気はこうして広まる!細菌たちの悪事のはたらきかた
病原微生物とのたたかい!!世界規模のパンデミックを防げ
ならず者たちの肖像画―歴史に残る大悪党たち
黒死病(腺ペスト)―腺ペストについて探る
感染症がどんどん広がる!腺ペストについてさらに探る
鳴りものを持たされる病―ハンセン病について探る
病気の原因を探る討論会―細菌研究の歴史
体調をくずす井戸―コレラについて探る〔ほか〕
著者等紹介
竹内薫[タケウチカオル]
サイエンス作家。東京大学教養学部教養学科卒業(専攻、科学史・科学哲学)、東京大学理学部物理学科卒業、マギル大学大学院博士課程修了。理学博士。著書多数。現在、フリースクールの「YES International School」(横浜校・東京校)の校長も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Lagavulin
遠い日
まーまー
すだ