出版社内容情報
プラスチックごみの海洋汚染を考える絵本
いろいろな形の製品を安く作ることができて便利なプラスチックは、1950年代ごろから、わたしたちの生活の中に急速に普及してきました。しかし、このプラスチック、微生物に分解されて自然に還るものではなく、半永久的に存在するので、ごみになったときに大きな問題を生んでいます。
世界中で毎年800万トンものプラスチックがごみとして海に流れ込み、海にすむ生き物たちを傷つけたり、命をうばったりしています。そしてこのままだと、2050年には、海に漂うプラスチックごみの重さは、海にすむ魚の重さよりも重くなると言われています。
この絵本では、人間が出したプラスチックごみが、どのように海を汚し、海に暮らす生き物に影響を及ぼしているのか、そしてきれいな海を取り戻すにはどうしたらいいのかを、美しいイラストと分かりやすい言葉で伝えます。
さらに巻末では、様々な角度から、プラスチック海洋汚染について解説し、今すぐわたしたちができることを、一緒に考えていきます。
【編集担当からのおすすめ情報】
青い海に、色とりどりの・・・・・・プラスチックごみ! 一見美しい表紙絵、そのギャップが生むメッセージにドキッとします。
アメリカで刊行された絵本ですが、巻末は、日本の実情も盛り込んだ解説になっています。
小学生の男の子が翻訳した、海の環境問題を考える絵本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみきーにゃ
92
内容はすごくいいんだけど言い回しが難しく感じる。プラスチックゴミの問題を描いた絵本。2020/10/19
☆よいこ
88
絵本。プラスチックゴミ問題を考える▽海に浮かぶプラスチックゴミは、人間のせいで増え続けている。なんとかしなきゃ。後回しににないで、いますぐはじめよう▽ダイナミックな構図とカラフルなイラスト。巻末に解説あり。「世界の主な海洋のごみだまり」で最大ものものは北太平洋海流の西と東にある。2020年発行2025/05/05
MI
69
プラスチックの海、読んでいてとても苦しくなった。今できることをやろう。2024/08/16
イスタ
61
きれいな青色の表紙に惹かれて。これを読んで、まずグレタさんが思い浮かびました。こんなにプラスチックのゴミを増やしてしまった世代なのに、これからを担う若者たちの方が声を上げている。私も少しでもプラスチックゴミを減らした生活をしていけたら。2020/10/18
とよぽん
53
「みて・・・、 ぼくたち にんげんのせいなんだ。」海に漂うプラスチックごみが自然に分解するまでにかかる時間は、使い捨ておむつ400年、プラスチックボトル450年、歯ブラシ500年・・・半永久的に存在し続ける。最後に「わたしたちにできること」7項目を示している。こんな環境汚染の後始末を子供たちの世代に託していくのは、心苦しい。でも早く行動に移さなければ・・・。2020/09/07