出版社内容情報
木彫人形の極限の技巧と情趣溢れる70選
桐材を彫り、軟らかな美しい線で形を表す「木彫(もくちょう)人形」。その伝統を受け継ぎながら、独自の情趣溢れる作品を50年に渡って創りあげてきた人形作家・芹川英子。その初期から最新作まで、名品70点を収録した待望の作品集である。芹川の作品は、顔の表情や手の指先、衣装の色彩や質感にまで行き渡る極限の技巧と、物語性が特徴。これが木材かと驚く軟らかな曲線と、筋彫りの溝に布地をはめ込む「木目込み」の優美さ、色胡粉を数層塗り重ね、刀で紋様を浮き出させる氏独自の「彩彫」のあでやかさには驚嘆させられる。今年の4月に東京(銀座和光)、10月に名古屋(三越栄店)で個展が開催され、人形ファンも、初めて観る人も魅了され、話題となることは間違いない。
木彫人形の美 芹川英子作品集
内容説明
桐材を意のままに彫る「木彫」人形の第一人者、芹川英子の初期の作品から最新作まで名品70点を収録した待望の作品集。
目次
第1章 こしかた(江戸情趣;異国情趣)
第2章 ときめき(四季の想い;秘めた想い)
第3章 うつろい(歩み;歳月)
第4章 いとしさ(はなみち;いとしきもの)
著者等紹介
芹川英子[セリカワエイコ]
東京生まれ。日本女子大学国文科卒業。1954年、「衣裳人形」の重要無形文化財保持者(人間国宝)平田郷陽に師事。57年、朝日現代人形展特選。66年、日本伝統工芸展初入選。木彫人形の伝統と、その深い精神性を受け継ぎながら、独自の清澄で情趣溢れる作品を作り続け、高い評価を得る。92年、紫綬褒章受章。99年、勲四等宝冠章受章。桐彩会主宰。日本工芸会理事、人形部会部会長
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