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出版社内容情報
星美と心寧、二人の契約の先にあるもの--
夏休みが明け、転校生がやってきた。未羽美憂は、星美の幼馴染みでありトラウマの元凶だ。幼少の頃に彼の“可愛い”を否定した彼女は、笑顔で「また仲良くなりたい」と言う。複雑な心境の星美は距離を置こうとするが、ある日女装して出かけた先で彼女と遭遇する。正体を隠したまま彼女をプロデュースすることになった星美だったが、ついに女装がバレてしまう……。傷つき、苦しむ星美。そんな彼の姿を見た心寧は、とある決意を固め、そして彼らの契約関係は終わりを告げる--。プロデュース系ラブコメ、シリーズ完結巻!
内容説明
夏休みが明け、転校生がやってきた。未羽美憂は、星美の幼馴染みでありトラウマの元凶だ。幼少の頃に彼の“可愛い”を否定した彼女は、笑顔で「また仲良くなりたい」と言う。複雑な心境の星美は距離を置こうとするが、ある日女装して出かけた先で彼女と遭遇する。正体を隠したまま彼女をプロデュースすることになった星美だったが、ついに女装がバレてしまう…。傷つき、苦しむ星美。そんな彼の姿を見た心寧は、とある決意を固め、そして彼らの契約関係は終わりを告げる―。プロデュース系ラブコメ、シリーズ完結巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
芳樹
30
星美の幼馴染みで、トラウマの元凶である美憂が転校してきたことが物語を動かします。彼がなぜ女装をして『カワイイ』を目指すのか。その根源となる出来事と、彼の真の気持ちに向きあうことになる今回で、非常にヘビーな展開となりました。しかし、本作品は今回の中心人物である星美を含め、思春期の少年少女が自らの「否定的」な面と真っ向から対峙して乗り越えていくという青春物語であり、乗り越えた先で迎えた結末は皆が笑顔になれるもので心温かくなりました。「ラブコメ」としても王道の結末で良かった。彼ら彼女らの前途に幸多からんことを。2024/06/03
よっち
25
夏休み明けにやってきた転校生・未羽美憂。星美の幼馴染で幼少の頃に彼の可愛いを否定した彼女が、星美の心を揺さぶる第3弾。再会に笑顔でまた仲良くなりたいと言うものの、その本質は変わらない彼女に複雑な心境を抱いて距離を置こうとする星美。しかし彼女が抱く葛藤に気づいて可愛いプロデュースを手伝ったことで女装がバレてしまい、同時に星美の辛い過去も明らかなりましたけど、彼の想いを受け止めてくれる友人たちがいて、相変わらずズレて空回りしながら、懸命に星美に寄り添おうした心寧の決意が手繰り寄せたその結末はとても素敵でした。2024/02/17
まいなな
6
素晴らしい。これほどまでに真正面から苦しみにぶつかって書いている作品ってなかなかないんじゃないかと思います。次郎とジルが感じていた恐怖、不安はなかなか克服することが難しいことだと思う。美憂ももちろんそうで、自分の過去に絡んだトラウマに起因する負の感情はきっと一生着いて回る。それは心寧にも当てはまるかも、ほら、インキャメンタルって根が深いから。自己肯定感の低さもなかなか厄介なものだもんね。そんな人が自分の好きなものに正直にまっすぐ進むって、実はすごく難易度高くて、体力消費するんだよな。頑張ったなみんな。2024/05/06
とってぃー
6
シリアスを乗り越えた先が最高!他者を肯定する強さを持つ主人公が抱える弱さと痛みとは…な最終巻。「好き」を持ち続ける大変さと大切さを改めて認識させれられた素敵な物語でした!昨今は男装女装なコンテンツが当たり前になっているからこそ、今回の展開は本当に心に刺さりました。また、主人公が打ちひしがれるもそれを懸命に支えようと頑張ったヒロインもグットです。痛みや苦しみを乗り越えるのはとても難しいし非難されるかもしれないけど、自分の軸を持って抗いたいと思いました。2024/02/19
ひとり【ライトノベル紹介】
1
「星美くんのプロデュース 3」雑感 最高でした…!お疲れ様でした!完結は寂しいの一言に尽きますが、本作に込められた想いはしっっかりと受け取ることができたように思います。 好きなものは好きでいていい。言うのは簡単でも体現するのは至難。 悩みで潰れてしまいそうにもなるほどに、何かを好きになれる彼らが羨ましくもなりますね…!2024/02/24