出版社内容情報
北海道から沖縄まで、日本全国で出会った小学6年生105人を彼らの暮らしている風景や建築物の中で撮影。ポートレートと、「今日の朝食」「最近読んだ本・買ったもの」「お小遣いの額」「今まで行った一番遠いところ」「将来の夢」などのインタビューから、自我に目覚めた子供たちの息づかいが聞こえてくる写真集。
北海道から沖縄まで旅をしながら出会った105人の小学6年生たちを、彼らの暮らしている風景や建築物の中で撮影し、「今日の朝食」「今まで行った一番遠いところ」「お小遣いの額」「将来の夢」など共通質問に答えてもらった文章とで構成されている。この本から立ち上ってくるのは、今の小学生の置かれている状態であり、今の日本の風景であり、小学6年生という時期の普遍的な部分と、時代によって変化した特異なことなどである。教育関係者は元より、子供を持つ人や小学6年生自身も興味深く読んでもらえる本となっている。
内容説明
「日本と日本人を知るための仕事」私たちはこれまで、彼らの声に耳を澄ませたことがあるだろうか。日本全国、小学6年生・105人の声。
目次
佐々木大晃(山口県秋穂町)
天野絵美子(山梨県富士吉田市)
中島裕幸(長野県駒ケ根市)
福沢良子(北海道網走市)
阿部竜司(秋田県鹿角市)
丸山明子(長野県小諸市)
村上剛(香川県琴平町)
中山めぐみ(神奈川県横浜市)
飛田洋佑(埼玉県浦和市)
高田実奈(兵庫県山崎町)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
る*る*る
28
「青春18切符」ポスタースタート時のカメラマン・橋口さんが、日本全国3年9ヶ月かけてインタビューした小学六年生105人が登場。写真集。現在、彼ら彼女らは27歳前後だろう。皆に同じ質問を投げかける。【家族構成/今朝の朝食/好きな音楽/最近読んだ本/最近買ったもの/お小遣い/今一番の楽しみ/今まで行った遠い所/行ってみたい所/リラックスする場所/どんな大人になっていきたいか…】様々な生活環境の子供、異国から来た子供、障害ある子供。子供たちと接する仕事の私。もっともっと耳を澄ませ、話そう✴︎2015/10/21
nutts
1
3年9か月にわたり、105人の小学6年生と向き合った記録。ちょうど子供の出口から大人への入口へと移り変わる狭間に、社会の様々な色がくっきりと顔を出す。それも、約4年の間に大きく変化していっているようだ。写真の最大の威力、それは記憶を記録として残すこと。濃密な資料である。2011/11/29
中林助手2
0
1996年から99年にかけて日本全国の小学生をインタビューした記録。家族構成、朝ごはん、小遣い、好きな音楽や最近読んだ本。暮らしている環境によって成長の速度は違うが、子どもは素晴らしい。今頃、いい大人になっているかな。2022/12/24