出版社内容情報
写真家土門拳の真髄を伝える愛蔵版第三弾!
写真界の巨人土門拳、没後10年を迎えても、その評価はますます高まるばかりである。 今回の「昭和のこども」も彼の代表作のひとつである。土門は様々な機会に子供を撮ってきた、それはその時代、現実をもっとも体現しているのが、こどもの姿であると考えていたからであろう。「筑豊のこどもたち」「江東のこども」をはじめ、彼のレンズを通したこどもの素顔は、現在の彼らには絶対に見られない表情であることに気付く。 貧しい生き生きとしたそれら姿を目にすると、物質的な豊かさ、科学の進歩の最中に生きる現代のこどもとの違いを考えさせられる。 こどもを取り巻く状況の危機が叫ばれる今、土門の作品から発せられるメッセージを見つめ直す時期といえよう。
内容説明
ぼくはこどもの世界に引かれてカメラを向ける。ベーゴマ、ゴム飛び、チャンバラごっこ…昭和10年から35年まで、貧しいながらも、はじけるような笑顔で遊んでいたこどもたちの記録。
目次
戦前のこども
戦後のこども
江東のこども
ヒロシマ
筑豊のこどもたち
東京のこどもたち
こどもたち
保護されたこどもたち
著者等紹介
土門たみ[ドモンタミ]
土門拳記念館館長
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