出版社内容情報
山形県櫛引町に今日まで受け継がれた、500年の時を生き続ける国指定重要無形民俗文化財「黒川能」。本書は、四半世紀にわたって撮り続けた貴重な演能写真355点を、黒川能五番立にもとづいて配列した初の写真解説書。大地踏2番、能100番、狂言30番を見開きごとに解説し、曲題、演出、装束など見どころをストーリーとともに簡潔にガイド。
山形県櫛引町には、世阿弥による能の完成から間もないおよそ500年前の姿を色濃く残す重要無形民俗文化財「黒川能」が今日まで伝わる。本書は黒川に25年の間通い、能、狂言130番を撮り終えた写真家の貴重な演能写真に、3年間の現地調査を行った能楽論、能装束史の研究者が詳細な解説を施したもの。幼児が神事を勤める「大地踏」、翁、三番叟を含む「式三番」を経て、神が主役の「脇能」、そして「二番目物」「三番目物」「四番目物」「五番目物」、索引、総合解説などの「付録」と全体を8章に分け、1曲を1見開きで構成。見開きには写真、解説、コラムを施した、見て、読んで、想像して楽しい臨場感あふれるガイドである。黒川能保存会推薦。
内容説明
黒川能の写真記に解説をほどこした総合ガイドブック。配列は大地踏、式三番とそのほかの能狂言に分けて配列。そのほかの能狂言は黒川独自の五番立に基づいて章立てし配列した。各演目の本文には舞台の解説や歴史などのほかに舞台を構成する物や背景についても記述を掲載。付録として能楽用語解説、装束解説、王祇祭のながれ、黒川能の上演史、参考文献、関係地図と五十音順の索引を付す。
目次
大地踏
式三番
初番目物
二番目物
三番目物
四番目物
五番目物
著者等紹介
重田みち[シゲタミチ]
1963年、神奈川県生まれ。慶応義塾大学卒、法政大学大学院博士課程を経て、新潟県産業大学・立命館大学講師。芸能史・能楽論研究
正田夏子[ショウダナツコ]
1964年、東京都生まれ。青山学院大学卒、学習院大学修士課程、根津美術館等を経て、武蔵野美術大学講師。日本工芸史研究
渡辺国茂[ワタナベクニシゲ]
1942年、栃木県生まれ。桑沢デザイン研究所卒業。写真家。1975年から黒川能を記録し続ける。日本舞台写真家協会会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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