出版社内容情報
日神山地をはじめ東北の原生林で長い時間を過ごしてきた著者が捉えた森の命たち。原生林の森で霊気を浴びるように心洗われる写真集。
森の大切さが叫ばれて久しい。高度経済成長から、列島改造を経て日本の森は激減してしまった。とはいえ、まだまだ、ほぼ自然のままに残された森が東北地方には残っている。 青森県十和田市に長く住み、遺産条約指定地域の白神山地を始めとする東北の森を、徹底的に見続けてきた写真家・細川剛氏の膨大な写真で一冊の写真集にまとめ、都市生活者にもわかるように森の美しさ、面白さ、楽しさを伝えたいと考えた。 森は木だけで成り立っているわけではない。下草、昆虫、小動物、川、その他さまざまな命によって、そのバランスが保たれている。そこで「森案内」というタイトルの通り、読者がページをめくることによって、あたかも森のなかを案内されているような気持ちになるように写真を構成し、また写真をページの中に断ち切りで収め、余白をとらないことによって、森の真っただ中を歩いているような印象を作り出した。 巻末には、写真に写っているものの解説と、森の見方、歩き方のヒントになるようなエッセイを入れている。
内容説明
生命の輝きを見つめると、森は深く広がっていく。白神山地・焼石山塊・八甲田の森の樹、草、花、虫、キノコたちの時間。