出版社内容情報
神々との交歓の、日々の労働の、そして享楽の歌。代表的歌謡集を収録。
「歌謡」とは、人類にとってもっとも古く新しい、しかももっともなじみの深い文芸ジャンルと言えるのではないでしょうか。太古の姿を伝え、今も大きな宮中神事に重要な地位を占める、神々との交歓のうた『神楽歌』。上代地方民の民謡や流行歌から、平安貴族の間で口ずさまれるようになり、『源氏物語』の巻名にも使われた『催馬楽』。身分の隔てを越えて平安京に大流行し、後白河院愛唱の今様集として成立した『梁塵秘抄』。中世民衆の感慨を一息につづり、現在の流行歌にも通じる哀調を奏でる小歌集『閑吟集』。また、今様修行にひたすら打ち込む後白河院の自叙伝とも言える『梁塵秘抄口伝集』も収録しました。ふとしたときに口をついて出る「うた」の系譜を、お楽しみ下さい。
臼田 甚五郎[ウスダ ジンゴロウ]
著・文・その他/翻訳
新間 進一[シンマ シンイチ]
著・文・その他/翻訳
外村 南都子[トノムラ ナツコ]
著・文・その他/翻訳
内容説明
神々と交歓する「神楽歌」。上代民謡や流行歌から生れた「催馬楽」。平安王朝にも愛唱された今様「梁塵秘抄」。民衆の哀歓を吐露する室町小歌「閑吟集」。上代から中世にかけて、そして現代にも歌い継がれる代表的歌謡集を収録。
目次
神楽歌(庭火;採物;大前張 ほか)
催馬楽(律;呂歌)
梁塵秘抄(長歌十首;古柳三十四首;今様二百六十五首 ほか)
閑吟集
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- 和書
- 超伝導磁束状態の物理