将門記・陸奥話記・保元物語・平治物語

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 646p/高さ 24cm
  • 商品コード 9784096580417
  • NDC分類 918
  • Cコード C1393

出版社内容情報

風雲、急を告げる! 荒ぶる英雄たちが活躍する、初期軍記の傑作軍。

都の貴族が平安の春を謳歌していたころ、中央政府に敢然と反旗を翻し、関東に独立国をうちたて、自ら新たな天皇、「新皇」を称した男、平将門。その反乱の経緯と戦いの有様が記された『将門記』。それから百十数年後、奥州経営をめぐる安倍氏と清和源氏との長く苦しい戦い、いわゆる「前九年の役」の顛末を記した『陸奥話記』。その約百年の後、政権の中枢で、天皇家と摂関家、それぞれの内部の愛憎からこじれた、皇位継承をめぐる争いを描く『保元物語』。さらにその戦後処理の不満から発生したクーデターと、完膚無きまでに没落した源氏嫡流でひとり、斬首を免れて伊豆に配流される頼朝を「虎を野に放つ」と評して巻を閉じる『平治物語』。生と死、愛と戦いの歴史群像。

松林 靖明[マツバヤシ ヤスアキ]
翻訳

信太 周[シダ イタル]
翻訳

犬井 善寿[イヌイ ヨシヒサ]
翻訳

内容説明

はるか辺境で生れた新たな力は、みやびに奢る平安の都を震撼させる。つわものの台頭と躍動を描く初期軍記の傑作を収録。

目次

将門記
陸奥話記
保元物語・平治物語

著者等紹介

柳瀬喜代志[ヤナセキヨシ]
1939年、福岡県生まれ。元早稲田大学教授。中国文学専攻。1997年逝去

矢代和夫[ヤシロカズオ]
1927年、東京都生まれ。早稲田大学卒。中世文学専攻。元東京都立大学教授

松林靖明[マツバヤシヤスアキ]
1942年、東京都生まれ。早稲田大学卒。中世文学専攻。甲南女子大学教授

信太周[シダイタル]
1937年、大分県生まれ。東京教育大学卒。中世文学専攻。神戸松蔭女子学院大学教授

犬井善寿[イヌイヨシヒサ]
1942年、滋賀県生まれ。東京教育大学卒。中世文学専攻。筑波大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keint

3
保元物語と平治物語のみ読んだ。 2019/09/14

 本の紙魚

1
能楽の理解を深めるために、古典を勉強中。原文と注釈を併読しながらだったので、思ったよりも読了に時間がかかった。金王丸はワキ方ポジションなのね…。将門記・陸奥話記の方は武士たちがどのように地方で力を蓄え、争いながら地位を確立していったかがわかる。保元物語・平治物語はリアルに血しぶきが飛び散る文学として哀しくも興味深い。大河ドラマの影響で藤原信頼の顔がお笑い芸人のドランクドラゴン塚地さんで再現されてしまうのがどうにも困った。魅力的な面々のなか、個人的には毒舌家の大宮大納言伊通さんの所々のツッコミがたまらない。2021/07/12

のら

1
保元物語と平治物語を読んだ。源為義さんが46人もの子沢山ということに衝撃を受けた。大河「平清盛」を見て、平家物語を全文読んだ後なので、楽に読めた。平清盛さん、源義朝さんがともに残念な人で、脇役の為朝くんや悪源太義平くん、重盛くんらの方がいきいきと魅力的だ。原文は平安の女流文学より読みやすく、鎌倉時代には日本語がかなり変化したのかな、とぞ思ひける。2014/05/23

ナロード兄貴

0
本文、現代語訳の構成で、注も非常に充実しており読みやすかった。一通り読んでみて気づいたことだが、時代が下るにつれ軍記物の記述も装飾性が強くなり、猛々しさや、哀れみを誘う場面が事細かに語られるようになる。特に保元物語の源為朝なんかは、虎牢関を守る呂布状態で無双武将と化している。2022/11/05

春日太郎

0
読んだのは陸奥話記のみ。

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/347147
  • ご注意事項