出版社内容情報
奇想天外、波瀾万丈。女の物語の傑作二篇を収録!
数ある古典文学作品の中でも、とくにその奇異な設定で人気の高い『とりかへばや物語』と、清少納言や紫式部も読んでいた継子物語の代表作『住吉物語』をお届けします。 母を亡くし、父と継母の住む邸に引き取られた、美しき姫君。姫君の幸せを邪魔したい継母は策略をめぐらして・・・。平安時代に原作が生まれ、改作を繰り返しながら奈良絵本にまで伝えられていった『住吉物語』。これぞ継子苛め!という世界をご堪能ください。本文挿絵には、小社所蔵『住吉物語絵巻』を収載しました。 腕白なことから男として育てられた女君と、女っぽいことから女として育てられた男君が、さまざまな体験を通して、もとの性へと戻っていく悲喜劇を描くのが『とりかへばや物語』です。倒錯的な趣のなかに、女性として生きることの不自由さやせつなさがあふれ、物語の本物のおもしろさが味わえる傑作です。
三角 洋一[ミスミ ヨウイチ]
著・文・その他/翻訳
石埜 敬子[イシノ ケイコ]
著・文・その他/翻訳
内容説明
王朝の時代から愛読された継子物語の代表作『住吉物語』、女が男、男が女として生きていく悲喜劇のなかに、女の身のやるせなさが描かれた『とりかへばや物語』を収録。近世初期の「住吉物語絵巻」を挿絵に収載。
目次
住吉物語
とりかへばや物語
著者等紹介
三角洋一[ミスミヨウイチ]
1948年、岩手県生れ。東京大学卒。中古・中世文学専攻。東京大学教授
石埜敬子[イシノケイコ]
1940年、静岡県生れ。東京教育大学卒。平安文学専攻。筑波大学教授
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感想・レビュー
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志織
decomo
あすべる
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