うつほ物語〈3〉

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  • サイズ A5判/ページ数 670p/高さ 24cm
  • 商品コード 9784096580165
  • NDC分類 918
  • Cコード C1393

出版社内容情報

わが国現存最古の物語。原文、頭注、現代語訳の三段組で、誰でも読める。

『うつほ物語』の名は、『源氏物語』に先行する、わが国現存最古の長編物語として、つとに知られていたが、名のみ高く、実際にはあまり読まれることがなかった。今回、最良の底本といわれる「前田家本」を本文に採用し、『うつほ物語』研究では第一人者といわれる中野幸一氏により、初めて一般の人にも読める注釈本として発刊されることができた。異界漂流と秘琴伝授で始まったこの物語は、ヒロインあて宮の入内をめくる恋のストーリーを経て、第三冊では国権の継承と、秘琴の伝承が、物語のテーマとなっている。「国譲上」巻から「楼の上下」巻までの五巻を収録。詳細な注と、初めての完全な現代語訳がついて、誰でも読み通すことができる。全三冊、いよいよ完結。

中野 幸一[ナカノ コウイチ]
著・文・その他

内容説明

あて宮腹の皇子の立坊は?過熱する藤原氏と源氏の政争のなか、仲忠は、祖父俊蔭から継承した秘琴の技を愛子いぬ宮に伝授するため、新造の楼にこもる。芸能の伝承と国権の継承。二つの流れが、今ここに統一。スケール豊かな平安文学の金字塔、全三冊、完結。

目次

国譲
楼の上

著者等紹介

中野幸一[ナカノコウイチ]
1932年、神奈川県生れ。早稲田大学・同大学院卒。平安文学専攻。早稲田大学教授。文学博士
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

猫またぎ

5
目を通すことに、ページをめくることに、意義があると言い聞かす読書。2023/09/12

haru

0
俊陰、藤原の君、忠こそまでとてもおもしろい。子供にも喜ばれそう。俊陰の琴の秘伝、うつほの由来があたりはおとぎ話のようだ。平安時代に書かれたお話しとは。笑ってしまうところも多いけれど(大のおとながほろほろ泣くところ)。そんなに余裕ある時代のように思えないけど藤原氏につながるのか。一方で落ちると恐い世界。恋愛については興味がないので続きに手が伸びない。最初のままの路線が続いてくれたら。人の世界はいつだって変わらないということ教えてくれる。2016/08/02

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