出版社内容情報
平家一門の興亡をめぐる人間絵巻。自らの力を信ずる武士たちの躍動的な行動の背後には、世の無常のきびしい哀韻が漂う。合戦を描く簡潔な和漢混交文と、女人哀話を語る情緒的な和文体の書き分けに、語り物の性格がある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ブルーツ・リー
2
平家物語の1巻目。最初から、いきなり平清盛が結構いい歳からスタートしていて、びっくり。 何年か前に大河ドラマをやったけれど、おなじみになってしまっている、生まれた時から始まって、という感じじゃなくても、ちゃんと文学になるじゃないかと。 しかも、平家が滅亡に向かうシーンだけを切り取っても、文学になるじゃあないか、と思いました。 後は平重盛の描写なんかは、大河ドラマの比ではない。 きちんと、1人の人間として、清盛と対照的な人物として描かれている。 現代のドラマより、ずっとドラマチックな古典が、ここにあります。2019/07/27
フク
0
説話などが挿入されていると理解するのに時間がかかる。足摺などが印象に残った。2006/08/27