奄美・沖縄 哭きうたの民族誌

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  • サイズ A5判/ページ数 255p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784096262313
  • NDC分類 388.919
  • Cコード C0021

出版社内容情報

泣き、語り、歌う。死者と対話する葬送歌。

 琉球弧では亡き人への思いや別離の悲しみを即興の歌に託し、死者をあの世へと送る習慣が残っている。「♪あーはーりーど― いーやよ―――(哀れなり、父さんよ)」と、心から発する悲しみを、語りかけるように歌うさまは、まさに慟哭であり、島唄の原点ともいえる。その死者との対話こそが、残された者の喪失感を癒してゆく。 現在、事故や自殺など、納得できない死が増え、死をどう受け入れていくかが大きな課題となっている。病院での死、形式化した葬儀など、弔いの様相が変化するなか、声をあげて泣き、心ゆくまで故人と対話する場が失われつつある。奄美、沖縄、韓国・珍島の葬送歌をとおして、泣き、語り、歌い、死者とつながる祈りの世界にふれる。

内容説明

泣き、語り、歌う―亡き人への思いを即興の歌に託し、語りかけ、あの世へと送る。琉球弧の葬送歌から、時を超えて死者とつながる祈りの世界を探る。

目次

序章 風に哭く
第1章 歌の小宇宙=シマ
第2章 徳之島の“供養歌”と“哀惜歌”
第3章 沖永良部島のクォイ
第4章 沖縄諸島の葬送歌
第5章 与那国島のカディナティ
第6章 琉球弧の死生観
終章 韓国の哭きうた

著者等紹介

酒井正子[サカイマサコ]
1947年、札幌市生まれ。東京大学教養学部卒業。博士(民俗学)。文化人類学・民族音楽学(琉球弧の音楽文化)専攻。一橋大学社会学部助手、湘南国際女子短期大学教授を経て、川村学園女子大学教授
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナディ

21
琉球弧の葬送歌について書かれている。琉球弧での「歌」は生活、人生そのもののようで、死者を悼む気持ちの表現も歌である。この民俗自体、次第に亡くなりつつあるようだが、死生観も変わっていくのだろうか。内地とは違う葬送の儀礼なども興味深く思った。2017/01/08

teruyoshi50000

0
人間の気持というものが歌には込められる。泣くということに焦点をあて、葬送のウタ考察をする。実例として奄美大島、与那国島があげられている。2011/06/19

なと

0
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