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出版社内容情報
名作絵巻の謎を解き、真実の姿を推理する。
絵画史料を読み解く第一人者として知られる黒田日出男は、つねに刺激的な発言で、美術史の分野でも注目を集めています。今回は、国宝級の名品「吉備大臣入唐絵巻」(ボストン美術館蔵)の内容を読み解き、これまで誰も指摘してこなかった謎=錯簡(順序の入れ違い)があったことを明らかにしていきます。絵と詞書を深く読み込み、日本画家による詳細な模写により写真ではわかりづらいディテールやタッチの違いを示しながら、絵巻本来の姿を復元していきます。 前著『謎解き・伴大納言絵巻』(2002年6月刊)同様、研究史をひもときながらの臨場感あふれる文章で、歴史を研究する面白さを教えてくれます。
内容説明
数奇な運命をたどった絵巻には、誰も気づかない大きな“謎”があった!「絵画史料論」の方法を駆使して、豊かな絵巻の世界に分け入り、“謎”を包むヴェールをはぐ。
目次
プロローグ 『吉備大臣入唐絵巻』を読む
第1章 数奇な絵巻の運命
第2章 “謎”の発見!
第3章 ディテールからの“謎解き”
第4章 “謎”の解決―絵巻の原形へ
エピローグ 『吉備大臣入唐絵巻』の原形
著者等紹介
黒田日出男[クロダヒデオ]
1943年、東京生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了、文学博士。東京大学史料編纂所教授、所長を経て、立正大学教授、群馬県立歴史博物館館長。専門領域は、日本中世史、近世史、絵画史料論、歴史図像学、政治文化史など。「絵画史料」の丹念な分析により、歴史学の現場に新鮮な衝撃を与え続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。