鶏と人―民族生物学の視点から

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  • サイズ A5判/ページ数 266p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784096260623
  • NDC分類 646.1
  • Cコード C0022

出版社内容情報

世界各地で飼われている鶏は、東南アジア一帯に棲息する赤色野鶏を人間が家畜化することによって生まれた。人はなぜ野鶏をかうようになったのか。生物の側面と人間の文化としての側面から、アプローチする。

 秋篠宮殿下が上梓する2冊目の本が『鶏と人』です。幼少時から、家で飼われている赤色野鶏をみて、鶏のルーツに興味をもった殿下は、英国留学中に鶏の研究を始め、ミトコンドリア遺伝子の塩基配列によって鶏のルーツをたどります。その結果、タイとその周辺地域で赤色野鶏が家禽化され、鶏がつくられた可能性が高いことが確認されました。殿下はさらに、何の目的で人が野鳥を飼い始めたのかという問題を考え始めました。 鶏とは生物であると同時に、文化でもある、という新たなアプローチのもと、人類学、生態学、生物学を専門とする研究者らと共同で、編み出されたのが、この本です。

内容説明

野鶏は何故に鶏になったのか?人間のいとなみと生き物とのかかわりから考える。

目次

第1章 雲南・シップソーンパンナーを行く―鶏のふるさとで
第2章 鶏―家禽化のプロセス
第3章 家鶏と村人の生活
第4章 家禽化と闘鶏
第5章 鶏占いと儀礼の世界
第6章 鶏と人間をめぐる現在
第7章 総合討論「家禽化の諸問題をめぐって」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

秋津

1
生物学者でもいらっしゃる秋篠宮殿下が中心となりまとめられた、鶏が何故家禽化したか、について考察した一冊。中国の「シップソーンパンナー」を調査地域として、「鶏本来の姿である「人との共存」」について、遺伝学、民族学、生体人類学などの様々な観点から考察されています。「野性」の鶏が不可逆的に「家禽」化するのではなく、その双方を繰り返すという考察、闘鶏が「遊び」から経済活動としての「賭博」となるという、文化的発展が家禽化の契機となったのではないかという考察は大変面白く読みました。2014/10/06

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