出版社内容情報
幕藩制社会の誕生 関ケ原の戦い?綱吉の政治
17世紀初頭、徳川家康が開いた江戸幕府は、なぜ250年の泰平を謳歌することができたのか。大名、武士そして農工商また朝廷は、幕藩体制にどのように対応していったか。海禁環境(鎖国)によるキリシタン禁制と外国貿易の統制、禁中並公家諸法度、武家諸法度、慶安の触書など次々に発される幕法、それらに対する天草島原一揆、百姓一揆などの抵抗が、近世日本の骨格をつくりあげてゆく。
内容説明
関ケ原戦から泰平の元禄にいたる100年間、幕府の支配の方法はどんなだったか、そして公家と武家の関係や対外関係は?きびしい身分制社会のなかで、人びとの暮らしの実際を、民間の視座から活写する。
目次
日本人の原像―はじめに
徳川政権の成立
海禁とキリシタン禁制
天皇と公家
江戸と城下町
国家鎮護と民間信仰
御家と治政―士の世界
村と家―農の世界
南と北の異域
仲間と組合―工商の世界
暮らしと楽しみ
元禄前後の「上」と「下」
民間社会のゆくえ―おわりに