出版社内容情報
織豊政権と桃山文化。信長・秀吉・家康の時代。
濃尾平野の風雲児織田信長が将軍足利義昭を奉じて京にのぼってから、太閤豊臣秀吉が朝鮮出兵に失敗して世を去るまでの三十年間は日本史上まれに見る二人の天才が、天下一統すなわち全国統一政権へ向けて、その熾烈な闘いをくりひろげた時期であった。中世の「国」を超える「天下」を実現させた彼ら二人の恐るべき政治手腕と先見性を、幾多の実例に照らして描ききる力作。
内容説明
中世という時代の枠を突き破って疾走する織田信長。天下一統を我がものとした豊臣秀吉。西洋と東洋が出会ったこの時期、世界史的な変化の大渦の中で、この二人の天才が目ざした「天下」を、生き生きと描きだす。
目次
天下一統とはなにか―はじめに
天下人の登場
石山合戦の底流
安土の楽市
「将軍権力」と信長
豊臣政権の成立
関白の平和
天下の富を手に
大坂と京都
唐・南蛮までも
蝦夷島と琉球
太閤の夢