出版社内容情報
(江口朴郎)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hyena_no_papa
3
四十数年ぶりに読む。当時は記紀についての理解も乏しかったので、あまりピンとは来なかったような記憶がある。著者は半島の考古学者で全編考古学の知見に裏付けられた詳細な記述に終始する。また当然のごとく『三国史記』などの文献にも通じ、『日本書紀』等も用いて任那と日本との関係について論考する。1978年の稲荷山鉄剣銘発見の前年刊であり、或いは本書の記載内容も一部変更を迫られる箇所があるのかも知れない。『魏志』倭人伝の解釈に関して若干曖昧な点も見受けられるが、当該問題を知る上で読んで得るところは少くなかろうと感じた。2024/09/04