出版社内容情報
2008年春、運慶作と推定される仏像がニューヨークでオークションにかけられ、高額で落札されたことが、大きく報道されました。日本の仏師を代表する運慶の仏像は、NHKが昨年放送した「にっぽん 心の仏像100選」で9体が選ばれています。本書は、話題の大日如来像を再発見した、運慶研究の第一人者山本勉先生が運慶作品とする全31体を完全収録しました。国宝の円成寺・大日如来坐像、金剛峯寺・八大童子立像、興福寺北円堂・無著菩薩立像・世親菩薩立像、再発見の真如苑・大日如来坐像などは原寸大の図版も掲載しました。本文は運慶の生涯を記述し、コラムでは運慶の彫刻の魅力を、「写実」「対比」「まなざし」などの切り口で解説しました。近年増えた仏像ファンにとって最適な「運慶の入門書」となっています。
山本 勉[ヤマモト ツトム]
著・文・その他
内容説明
国宝指定の名作から新発見の大日如来像まで運慶作品31体のすべてを完全収録。
目次
円成寺 大日如来坐像
運慶の生涯1 新時代の扉を開く仏師群のなかの突出した存在。
運慶の秘密に近づく 写実
興福寺 仏頭
運慶の生涯2 新政権のための東国の造像が一門の勢力を押し上げた。
願成就院 阿弥陀如来坐像
願成就院 不動明王および二童子立像
願成就院 毘沙門天立像
浄楽寺 阿弥陀如来および両脇侍像、不動明王立像・毘沙門天立像
真如苑 大日如来坐像〔ほか〕
著者等紹介
山本勉[ヤマモトツトム]
1953年、神奈川県生まれ。東京芸術大学美術学部卒業。同大学院博士後期課程中退。日本彫刻史専攻。現在清泉女子大学文学部教授。東京国立博物館名誉館員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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