アートセレクション
思いっきり味わいつくす伴大納言絵巻

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  • サイズ B5判/ページ数 127p/高さ 25cm
  • 商品コード 9784096070123
  • NDC分類 721.2
  • Cコード C0371

出版社内容情報

平安時代の政権抗争を描いた国宝「伴大納言絵巻」のすべてを紹介します。

出光美術館所蔵の国宝「伴大納言絵巻」は、平安時代に実際に起こった放火事件をもとに描かれた絵巻です。主人公は、政敵を陥れるために放火をしたと見られていますが、そのテーマや描かれた庶民のようすなど、現在の私たちと変わらない人間の営みが、千年以上たった今でも色鮮やかに映し出されています。また、人間たちがまるで動いているかのように描かれている表現は躍動感に満ち、映像的な魅力にあふれています。本書は全3巻からなる絵巻をオールカラーですべて掲載するとともに、一場面ごとに丁寧な解説をつけました。政権抗争という物語のおもしろさ、それを表現する際の絵師の腕のみせどころなど、絵巻を鑑賞しながら存分にお楽しみください。

黒田 泰三[クロダ タイゾウ]
著・文・その他

内容説明

26メートルにおよぶ国宝「伴大納言絵巻」を美しい図版で再現。迫力ある拡大図で、細部の表現がよくわかる。400人もの登場人物を描き分ける絵師の工夫を徹底解剖。各場面ごとに付く物語の解説と鑑賞のポイント。長年研究を続ける著者が、登場人物の謎を明快に解明。

目次

上巻(原因は放火、犯人は不明;検非違使は出動した;公卿も庶民もひたすら走る ほか)
中巻(印象的なすやり霞;切り取られた画面;劇的効果を生み出すカットバック手法 ほか)
下巻(料紙に記される霞;静寂に包まれる棟割長屋;いまや紅葉の盛りを迎える秋 ほか)

著者等紹介

黒田泰三[クロダタイゾウ]
1954年福岡県生まれ。九州大学文学部哲学科美学美術史卒業。現在、出光美術館学芸課長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Taka

14
サスペンス好きなものとしてみておかねば!とやまと絵展行ってきたがうっとりするほど素晴らしい。四大絵巻が並んでいて、源氏物語の高貴な感じ、信貴山絵巻の大袈裟賑やかさ、伴大納言絵巻の緻密なドラマティック演出、鳥獣戯画の脈々と絵ががづづける大らかな明るさ。もうとにかくね!表情身体の動きがすごい。怪しげな人物の背中がたり。更には有名な炎の表現。最初から最後まで最高の凄まじい完成度。武士の一団から始まり大騒ぎする人々炎高みの見物後ろ姿天皇達。濡れ衣から子供の喧嘩で暴露される真実再び物々しい一団顔が見えない牛車中の人2023/11/01

ぽな

1
一つ一つを確かめたくなる自分が居る。答えられないけど、違うことはわかる自分も居る。2014/02/13

かず(・∀・)ノ

0
読むというより見るなのですが 読む以上に説得力を持つ絵画。。いや絵巻です2016/12/03

小心

0
オールカラーで解説付き。衣装や建築、不自然に継ぎ足された部分の存在など興味深い。絵巻鑑賞の面白いポイントは画像を大きく見開きで拡大してくれているのでありがたい。伴大納言絵巻の応天門の炎上シーンは、日本絵画における三大火焔表現の一つだそうです。2012/12/19

まやま

0
出光美術館で伴大納言絵巻を見て、家にあった本書で復習。描かれた人物群の表情の豊かさや構図の見事さにあらためて感服。2024/10/21

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