新潮文庫<br> 銀婚式

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新潮文庫
銀婚式

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  • サイズ 文庫判/ページ数 391p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101484198
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

男は家庭も職場も失った。混迷する日本経済を背景に、もがきながら生きるビジネスマンの「仕事と家族」を描き万感胸に迫る傑作。証券会社のNY本部で多忙をきわめていた高澤は、妻との関係が壊れ離婚。会社も破綻する。再就職先で直面した、華やかなキャリアなど通用しない中堅損保の厳しい現実。再び転職した地方の無名大学で、都落ちの寂寥感に沈む高澤の前に現れたのは、学部長秘書の清楚な女性だった……。低迷する日本経済を背景に、もがきながら生きるビジネスマンの「仕事と家族」を鮮烈に描き、万感胸に迫る傑作

篠田 節子[シノダ セツコ]

内容説明

証券会社のNY本部で多忙をきわめていた高澤は、妻との関係が壊れ離婚。会社も破綻する。再就職先で直面した、華やかなキャリアなど通用しない中堅損保の厳しい現実。再び転職した地方の無名大学で、都落ちの寂寥感に沈む高澤の前に現れたのは、学部長秘書の清楚な女性だった…。低迷する日本経済を背景に、もがきながら生きるビジネスマンの仕事と家族を鮮烈に描き、万感胸に迫る傑作。

著者等紹介

篠田節子[シノダセツコ]
1955(昭和30)年東京都生まれ。東京学芸大学卒。東京都八王子市役所勤務を経て’90(平成2)年『絹の変容』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。’97年『女たちのジハード』で直木賞、『ゴサインタン』で山本周五郎賞を、2009年『仮想儀礼』で柴田錬三郎賞を受賞。’11年『スターバト・マーテル』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

410
小説の半ばくらいまでは、タイトルの意味するところを掴みかねていたが、最後は想像通りの結末となった。甘いとは感じるが、それでもじんわりと「よかったなあ」という思いがわいてくる。主人公の高澤は、図らずも3つの異なった環境に身を置くことになるが、そのいずれの場においても誠実であり、懸命に仕事にあたる。作中にも言うように、単なる「処理」と「仕事」は違うのだ。女性読者を含めて、高澤の視点から読み進めるだろうが、彼の誠実さがその際の共感度に繋がるだろう。愛の問題は、いささか違いが生じるかもしれないが。2019/03/26

ミカママ

323
幸せそうなタイトルとは裏腹に、冒頭からいろんな意味で、人生の坂を転げ落ちていく主人公。篠田さんの描く男性目線、これがまたいかにもありげなエリート&ダメ男ぶりで(笑)彼にまったく感情移入できないまま読み進めて、ラストでストンと落としてくれました。奇しくも我が夫婦も、今年が銀婚式。2018/03/10

5 よういち

121
【読了1500冊目】昨年、銀婚式を迎えた記念にと買った一冊。篠田節子初読み。◆タイトルから穏やかな夫婦の物語かと思ったが、穏やかではない。かといって大きな凸凹があるわけでもない物語。◆NY勤務の証券マン・高澤は仕事に前のめりになる毎日。ある日、妻とは離婚、会社も破綻という憂う気目に。エリート街道を歩いてきた高澤は、再就職先で厳しい現実を目の当たりにする。社会にもまれ、離別した家族にも引きずられる人生。人間万事塞翁が馬ではあった。他人事ではない人生が展開し、ページを捲る指が止まらなかった。題意はラストで。2020/01/28

じいじ

121
 初読み篠田節子のお仕事小説は、恋の話も加わって面白くて、読み応えがあった。仕事に生きがいを求める男の葛藤の人生を男目線で描かれた物語。著者の男の心境を捉える巧さに感服です。意欲に燃えた海外勤務→結婚→会社破綻→離婚→再就職→病気→リストラ→再々就職…と、まさに波乱万丈の半生が丁寧に描かれた物語。途中、独り身の寂しさから恋もします。愛する息子との感動の再会もあります。そして、別れた妻とは…?。読了して「銀婚式」のタイトルの意味が、未来へ向けての言葉なのを実感。とても素敵な本でした。2017/03/04

takaichiro

89
サスペンス、SF、ミステリー、音楽や美術。宗教や性愛までなんでもござれの篠田さん。「地味な男の物語」を書きました。地味とは言え、一流大学を出て金融機関に勤めNY暮らしのあとバブルで職を失っても大学教授になる主人公。だが、海外勤務で妻をケアできず心の病を見逃し、離婚。息子の高校・大学受験には熱くなり、一方で自分の親の介護は弟夫婦任せになってしまったり・・・現代を生きるサラリーマンの悲哀を自然な文体で紡ぎ出す。心を揺さぶられるストーリーはないが、市井がそのまま頭に浮かび、息を吸う様に一気読み。好きです。2019/07/15

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