• ポイントキャンペーン

アートセレクション
洛中洛外図 舟木本―町のにぎわいが聞こえる

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B5判/ページ数 127p/高さ 25cm
  • 商品コード 9784096070093
  • NDC分類 721.4
  • Cコード C0371

出版社内容情報

ぐんと近寄って、実物大で楽しむ四百年前の京都ガイド。

室町末期から江戸時代初期にかけて多数作られた、京都の観光パノラマ図ともいえる『洛中洛外図』。そのなかで最も活力に溢れ、生き生きと京都庶民の風俗を描いたものとして親しまれている『洛中洛外図 舟木本』(東京国立博物館蔵)を多数の原寸大図版で、じっくり楽しむ一冊。特徴として、(1)江戸初期の生活・風俗、時代背景などをわかりやすく解説。(2)祇園・四条河原・寺町通・二条城など、現在の京都の地名に沿って構成。(3)どこから見ても・読んでも楽しめる見開き構成。など。

奥平 俊六[オクダイラ シュンロク]
著・文・その他

内容説明

縦163cm、横685.6cmの屏風の魅力を、極力実物大で紹介。祗園・四条河原・寺町通・二条城など、現在の京都の地名に沿って構成。時代背景や当時の風俗などを分かりやすく説明。どこから見ても読んでも楽しめる見開き構成。総登場人物2728名、ミヤコの喧噪がよみがえる。

目次

洛中洛外図右隻
豊国廟・大仏殿・三十三間堂・妙法院・鴨川
祇園・清水・四条河原・知恩院
五条大橋・六条三筋町・七条道場
洛中洛外図左隻
三条大橋・寺町通・室町通・六角堂・東寺
御所・二条城・堀川・西本願寺
洛中洛外図の視点

著者等紹介

奥平俊六[オクダイラシュンロク]
1953年愛知県に生まれる。東京大学大学院博士課程修了。現在、大阪大学大学院研究科教授。日本絵画史専攻。主な著書に『名宝日本の美術25 洛中洛外図と南蛮屏風』(小学館)、『彦根屏風―無言劇の演出―』(平凡社)、『日本美術文庫5 俵屋宗達』(新潮社)、『日本絵画史の研究』(吉川弘文館、共著)、『日本美術館』(小学館、共編著)などがある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

クラムボン

13
戦後発見された『洛中洛外図・舟木本』は、滋賀の舟木氏が古美術商から購入。そこから命名されたようです。洛中洛外図は他にも沢山あります。その中で、この屏風図がどのような評価かは、残念ながら書かれてません。時代は江戸時代初期、京の町を南からの視点で、左右隻が連続する俯瞰で描いています。右隻には五条大橋の先に巨大な方広寺大仏殿。その裏側に豊国廟。左隻には御所と二条城。祇園の神輿を担ぐ人々、槍を振り馬に乗り疾駆する武士の一団、河原小屋では芝居に興じる民衆、浮かれ踊る男女、当時の風俗が生々しく描かれて見飽きまん。2021/06/10

ATSU

4
以前,「圧巻です!岩佐又兵衛の「洛中洛外図屏風 舟木本」,たまたま見つけて,買いました!実は,実物を25%に縮小した,東京国立博物館監修です。」と書いた洛中洛外図舟木本(屏風です。)を部屋に置いています。時々ぼおっと眺めているのですが,もう少し解説が欲しくて図書館で借りたのがこの本です。この本は,屏風とセットで見ています。なるほど,このシーンはこんな意味があるのか・・・と思ってはその場所を屏風の中で見つけています。2021/05/20

韓信

4
トーハクで舟木本の実物を見てきたが、人が多すぎてゆっくり鑑賞できなかったので本書で舐めるように堪能。図像も要所要所をクローズアップして掲載しており見やすく解りやすい(全体を詳しく見れるわけではない点は残念だが)。酒宴で吐きそうになる男、読経の最中に女(稚児?)を抱きしめる破戒僧、槍で腹を貫かれても斬りかかろうとするカブキ者、化粧を直す妓女…。一人ひとりの人物が表情豊かで躍動感にあふれ、ドラマを感じさせる描写には舌を巻くしかない。奔放な戦国の世から統制の厳しい江戸の世へ、過渡期における京の風俗をのぞける一品2013/11/06

m

3
昨年11月に行った「京都展」の遅めの復習。すごい混雑でゆっくり見ることが出来なかった洛中洛外図をやっと堪能。屏風の中の一人一人が違う顔をし、違う服を着、本当に芸が細かい。小さな人が沢山描かれている様子は「ウォーリーを探せ」みたいだと思った(笑)2014/02/01

わ!

1
「洛中洛外図」という絵は、やはり情報量が多いだけに、ひとつひとつの情報を見落としてしまいがちである。だからこんな本のように、一部をピックアップして、解説を入れてくれている本はとてもありがたい。当時の人たちの生活が鮮明に描かれている。楽しい一冊である。

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/397001
  • ご注意事項