出版社内容情報
●川端康成 伊豆の踊子/禽獣/雪国/名人/山の音/みずうみ/掌の小説 より/弓浦市/片腕 /末期の眼/横光利一弔辞/美しい日本の私 ●横光利一 日輪/蠅/春は馬車に乗って/上海 /機械/旅愁 第一篇(抄)/微笑/洋灯/新感覚派とコンミニズム文学/純粋小説論 ●岡本かの子 母子叙情/鶴は病みき/東海道五十三次/老妓抄/家霊/河明り/雛妓/食魔 ●太宰 治 思い出/富岳百景/走れメロス/東京八景/津軽/お伽草紙 より/トカトントン/ヴィヨンの妻/桜桃/斜陽/人間失格
井上 靖[イノウエ ヤスシ]
編集
山本 健吉[ヤマモト ケンキチ]
編集
中村 光夫[ナカムラ ミツオ]
編集
吉行 淳之介[ヨシユキ ジュンノスケ]
編集
高橋 英夫[タカハシ ヒデオ]
編集
磯田 光一[イソダ コウイチ]
編集
小田切 進[オダギリ ススム]
著・文・その他
巌谷大四[イワタニダイシ]
著・文・その他
川端 康成[カワバタ ヤスナリ]
著・文・その他
横光 利一[ヨコミツ リイチ]
著・文・その他
岡本 かの子[オカモト カノコ]
著・文・その他
太宰 治[ダザイ オサム]
著・文・その他
内容説明
これだけは読んでおきたい、いま、読み直したい、名作、問題作のすべて。昭和文学初めての集大成。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
93
この巻には、川端康成、横光利一、岡本かの子、太宰治の作品が収められています。ほとんど読んでいる作品ばかりでしたが、いくつか読みなおしました。川端の「美しい日本の私」は掌編ながら日本古来の和歌などに対する気持ちがよくあらわれています。横光利一の「純粋小説論」はプロレタリア文学に対する著者の考えが読み取れます。岡本かの子の「東海道五十三次」はご主人に連れられての東海道歩きが珍しい紀行文となっています。2023/02/13
Tonex
1
太宰治の年譜と解説のみ読む。この解説によれば、太宰治は傷つき易い剥出しの自我と肉体を持っているので、「いかに手のこんだフィクションを交えて作品が書かれていても、また人間太宰治の言動に謎や韜晦があったとしても、彼の内部はよく見え、精神構造は辿ることができる」らしい。2013/08/09