出版社内容情報
書下ろしエッセイ…ヴァン・ゲッセル/遠藤周作?その一貫した主題…山本健吉/「罪の感覚」の創造…秋山駿/ユーモアと話術…吉行淳之介/他
神をもたぬ日本人の精神風土を、カトリック作家としての眼で見据え、信仰と神・罪と裏切り・殉教と背信といったテーマに取組み、次々と話題作を発表している遠藤周作。一方では狐狸庵先生としても知られる、その魅力ある作家像と、「沈黙」「海と毒薬」などの名作・代表作を論評する作品論を集成し、作家遠藤周作の全体像を描き出した。アップダイクなど広く海外での論評も収録してある。