出版社内容情報
（阿部秋生・秋山 虔・今井源衛・鈴木日出男）
姉大君の死に心も晴れぬまま、中の君は二条院に引きとられる。薫はなおも大君への想いを断ちきれず、その面影を中の君に見て、あるまじきことと自制しながらも、恋情を募らせていく。二人の仲を疑う匂宮……。折りもおり、大君に生き写しという異母妹浮舟のことを知った薫は、宇治に連れ出して逢うのだったが……。本書には、宇治十帖のうち、早蕨・宿木・東屋の三帖を収録します。
内容説明
本書の本文は、伝定家筆本・伝明融筆臨模本・飛鳥井雅康筆本（平安博物館所蔵、通称「大島本」）等を底本とし、これを『源氏物語大成』校異篇所収の青表紙諸本と、その他数種の青表紙諸本とによって校訂したものである。
