内容説明
本当の英語学習は「辞書に始まり、辞書に終わる」。あなたの辞書を英語学習支援の最強ツールに変える、究極の辞書ガイド。
目次
第1部 英語辞書の迷信を斬る―辞書を使いこなすための処方箋(「辞書ばかり引いていると英語力がつかない!?」;「たくさん単語が載っている辞書を買いなさい!?」;「1冊の辞書をボロボロになるまで使い込め!?」 ほか)
第2部 「英語辞書引き検定」で学ぶ辞書の読み方(初級編―辞書の読み方の基本を知ろう;中級編―学習英和辞典を使いこなそう;上級編―辞書の達人になろう)
第3部 電子辞書の世界(電子辞書の種類;冊子辞書と電子辞書;電子辞書ではこんなこともできる ほか)
著者等紹介
関山健治[セキヤマケンジ]
沖縄大学法経学部助教授(英語・言語学)。1970年生まれ。南山大学大学院外国語学研究科英語教育専攻修了。専門は、英語辞書学、社会言語学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Nobu A
8
関山健治著書2冊目。07年刊行。辞書学と言う非常に稀有な領域を専門とする大学教員の著者。前書でも感じたことだが、辞書とは学習資源の宝庫。如何に活用するかが肝要なのかを本書は教えてくれる。現在は電子辞書だけでなく、無料で利用出来る機械翻訳も競合相手となる。精度が高くなりつつある翻訳機に掛けて丸ごと訳出してもらうのも便利極まりないが、便利なものには落とし穴がある。例えば日英・英日の場合、語彙から文法体系まで著しく異なる両言語の差異に気付くことが出来るのは丁寧に辞書を引いてこそ。本人が着目できるかどうか。2025/05/27
Танечка (たーにゃ)
5
辞書冒頭の「この辞書の使い方」を見れば分かるのでは…という内容が多いのだが、学校では辞書の使い方を授業で取り上げることはほとんどないし、辞書を使い慣れていない人にはこんな風にかみ砕いて教えてくれる本がありがたいのかも。個人的には、本書後半の英英辞典、コロケーション辞典、シソーラスの活用方法の解説が助かりました。2022/11/01
サアベドラ
4
英和、和英、英英辞典の使い方の解説本。辞書の引き方、記号の読み方など、基本的なレベルのことが中心。辞書をまったく引いたことがない中学生や高校生にはいいかもしれないが、笠島準一『英和辞典を使いこなす』(講談社学術文庫)など、類書を読んだことがある人はわざわざ本書を読む必要はなさそう。2013/01/31
ホリエッティ
2
大学生になって初めて電子辞書を買ったので連語辞典、類語辞典を知るいい機会になった。電子辞書は履歴が残るのがデカい。2024/10/13
dobrydenkrtek
2
特に2章以降の具体的な方法がよい。しかしこの本の最大の価値は、電子辞書の使いこなし方法がわかりやすく書かれていることであろう。いままで意味がわからない単語を引いていただけだったのだが、ここに書かれていることを実行すればそうとうな電子辞書使いになれそうだ。とにかく実践あるのみ。2020/12/22