小学館DVD book
小津安二郎名作映画集10+10〈05〉秋日和+母を恋はずや

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  • サイズ A5判/ページ数 32p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784094804157
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0874

出版社内容情報

映画「秋日和」「母を恋はずや」

「秋日和」(昭和35年)は、美しい未亡人の母(原節子)と娘(司葉子)の結婚をめぐって、初老の紳士3人組(佐分利信、中村信郎、北竜二)が、さまざまなお節介をやくのが見どころ。じつは、みんな、かつて憧れたその母親に気があって、ソワソワしたり、抜けがけを試みたり。洗練された喜劇ですが、ユーモラスな会話の中で、人生の真実にさりげなく触れるところは、さすが小津監督! 見応えがあります。
「母を恋はずや」(昭和9年)では、優しい母親がじつは継母と知った息子が、義理の関係であるから気を遣っていたのではないか、と急に反抗的になります。継母を演じる吉川満子が理想の母親を好演。フィルムが一部欠けていますが、貴重な現存サイレント作品です。
解説本では、小林政広監督が語る小津映画の見どころ、出演俳優の詳しい紹介、ロケ地(榛名富士、伊香保温泉、浅間高原)情報などを掲載しています。

内容説明

かつて憧れた亡き友人の妻と、その娘の結婚話をめぐり、初老の紳士3人組がさまざまなおせっかいをやく。滑稽さのなかに人生の真実がうかがえる成熟喜劇。原節子が母親役で味わい深い演技を見せ、東宝のスター司葉子、名優岡田時彦の娘の岡田茉莉子が小津映画に初出演。

目次

「秋日和」の目線
本巻の2作 あらすじ・解説
連載 現役映画人が語る小津映画の見どころ 第5回 小林政広(映画監督)―小津映画の巧妙なリアリティ
ロケ地探訪―棒名富士・伊香保温泉(群馬県)ほか
インタビュー 思い出の小津安二郎 第5回 長井秀行(小津安二郎・甥)―伯父と過ごした幸福な時間
連載 「小津調」とは何か? 第5回 小津映画の常連俳優たち
連載 小津安二郎・断想 第5回 悪いおじさんたちの話(内田樹)
出演者紹介―名優クローズアップ 岡田茉莉子
連載 フランスで愛されるOZU 第5回 カラー映画がもたらしたもの―(フロドン,ジャン=ミシェル)
連載 小津安二郎物語 第5回 戦争の時代へ