小学館ライブラリー<br> 大系 日本の歴史〈11〉近代の予兆

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大系 日本の歴史〈11〉近代の予兆

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  • サイズ A6判/ページ数 505p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094610116
  • NDC分類 210.1
  • Cコード C0321

出版社内容情報

江戸末期、文化の担い手は庶民であった。葛飾北斎や十返舎一九の旅に見る解放的世界や頽廃的な文化を描いて、打ちこわしや一揆のエネルギーを解明します。

目次 文化文政期とはどんな時代か?はじめに? 寛政の改革 松平定信の登場/寛政の改革はじまる/貧民対策と農村復興の連携 外圧と海防の時代 北からの圧力/蝦夷地開国/北方の緊張 緊縮文化、放漫の文政 松平信明政権/大御所の政治/国益仕法推進/蛮夷の脅威と対応 諸国名産と江戸の繁栄 日本山海名産図会/江戸の表と裏/揺れる京・大坂、繁栄する在方町 荒れる村、廃れる村 揺れる村政/模擬裁判と訴訟ごっこ/村の再生、地域の維持/遊び日と地芝居 教育と情報の世 民衆教育の隆盛/次代を開く私塾/貸本屋と情報屋の繁盛 野暮が咲かせる化政文化 通から野暮へ/伝奇・艶麗の文芸・土着の俳風/生世話の歌舞伎、風景の浮世絵/実用の学問、有用の文化 つのる社会不安 無宿者の激増と社会不安の増大/流行神と御蔭参り爆発 四海困窮 しのびよる飢饉/天保の飢饉はじまる/立ち上がる農民 世直しと兵乱 日本国中大津留め/世直しの神々あらわる/大塩平八郎の乱 迫りくる外患、深まる内憂 モリソン号事件と江戸湾防衛/深まる内憂/内憂外患 雄藩への道 長州藩の改革/薩摩藩の改革/諸藩の改革 天保の改革 改革前夜の難題/天保の改革の開始/改革の挫折と忠邦の失脚 

内容説明

深まる内憂とせまりくる外患によって幕府の権威はゆるぎをみせ始める。諸藩が力を蓄え、徐々に幕藩体制が崩壊していく騒然とした19世紀前半の日本を、小林一茶の俳句・狂言川柳などを駆使して民衆の視点から描く。

目次

文化文政期とはどんな時代か
寛政の改革
外圧と海防の時代
緊縮の文化、放漫の文政
諸国名産と江戸の繁栄
荒れる村、廃れる村
教育と情報の世
野暮が咲かせる化政文化
つのる社会不安
四海困窮
世直しと兵乱
迫りくる外患、深まる内憂
雄藩への道
天保の改革
開国の前兆
化政文化のゆくえ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sine_wave

7
「寛政の改革」といわれる政治改革の時期から、日本近代の起点といわれる「ペリーの来航」の前夜までの約六十五年間(以上本文から引用)の歴史である。飢饉から始まった打ち壊しや、文化文政の文化の発展に代表される庶民の力に大きなエネルギーを感じた。また、浮世絵や歌舞伎などについて一通り知識の整理ができたようである。2020/12/03

がんぞ

0
徳川家康という天才が鎌倉幕府の失敗を踏まえて作り上げた江戸時代という堅城も商品経済の発達に伴う武士の窮乏、黒船=大砲で陸上射程距離内に壊滅的被害を与える能力を持ち兵力を迅速に海上輸送できる超兵器、それを用いられた大清帝国のアヘン戦争の大敗の衝撃などで瓦解に向かっていくが、忘れてはならない要因に、庶民が寺子屋、訴訟普及、読み本流行=面白い本が無ければ読書階級も育たないなどで教養をつけたのに、武士階級が鎖国は家光以降の非常手段に過ぎなかったのに金科玉条とするなどの《歴史に無知》が挙げられるのではないだろうか。2012/01/12

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