出版社内容情報
「あけ放った心で、あけ放ったことばを綴り」願いや意志、驚き、喜びなどを誰にでもわかる詩として表現した武者小路実篤。その詩の中から、芥川賞作者でもある阪田寛夫が104編を厳選、その感動を伝えます。
目次 序のかわり 赤坊のうんち 自分は父と母の子だ 柿の枝ぶり 秋が来た 親 長い廊下 夏が来た 心中の賊 山中の賊 赤坊の寝姿 誕生日に際しての妄想 満月は山の上にあって 泉の嘆き 尻尾のある人間 おお川よ、川よ 又日が照った 火を 親馬鹿 自分が 耶蘇と聖フランシス 浦島太郎の出発 矢を射る者 レンブラント 父と姉の死 春 或る日自分は 彼らは大勢で 大きな字を キタナイ詩 巨人の足あと 喜びは 失題 新しき村の使命は 動物園の雁や鴨よ 神 ランプをこわせば 花も クールベ 大きな木 ドウミエ 子供は ドラクロア 俺も(春) 暢気ものの夢 或る日 五月 俺の空想 ブルデルの画を見て この道より 第五十回の誕生日の朝の感想 俺達は杉の林 いい墨 平和 自然の日 怒鳴り 泉 新しい生活 同じでなければ 雲雀よ 老婆 卵 梁楷の「踊布袋」を見て(一) 実に多くの詩人は 俺はどん底の覚悟 口の両わきに 笛を吹く 僕達はどうしても ほか 進め、進め、 栗の木よ 橋の上を歩く子馬を見て 戦争はよくない 姉妹に 水のむ
内容説明
あけ放った心で、あけ放った言葉を綴り、願い、驚き、喜びなどを誰にでもわかる詩として表現した武者小路実篤。多くの詩の中から、105編を芥川賞作家・阪田寛夫が選ぶ。